写真=NVIDIA採用ページ

NVIDIAは6月5日、韓国・ソウルで設立を進めるAI技術センター向けに、博士研究人材の募集を開始した。募集職種は、基盤モデル開発支援とフィジカルAIの2分野となる。

同社の採用ページによると、いずれもソウル勤務で、AI技術センターに所属するポジションだ。採用した人材は、韓国の大学や企業の研究者と連携し、基盤モデル開発に関する技術支援や助言を担う。

業務には、Megatron-LM、NeMo-RL、TensorRT-LLMなど、NVIDIAの学習・最適化フレームワークの活用支援が含まれる。あわせて、共同研究の成果を論文やNVIDIAの年次技術カンファレンス「GTC」で発表する役割も求められる。

応募要件は、コンピュータサイエンス、電気電子、物理、数学など関連分野の博士号に加え、AIモデルの開発から運用まで一連の工程で5年以上の実務経験を持つこと。優遇条件として、学術論文の発表実績や産学研連携の経験を挙げている。

NVIDIAのAI技術センターは、シンガポールや台湾など、同社が技術戦略上の重要拠点と位置付ける地域に設ける中核的な研究開発拠点だ。博士人材を配置し、政府や大学、企業と基盤技術を共同開発するとともに、国際学会への論文投稿も進める。

同日、専用機でソウル金浦ビジネス航空センターを通じて入国したジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、「AIパートナー各社との協力を強化するため韓国を訪れた」と述べた。そのうえで、「韓国はAIとロボティクスの専門性が高く、世界的な製造ハブでもある。R&D投資に最適な場所だ」と語った。

フアンCEOは「十分な人員がそろえば、用地の確保も進める」とし、拠点についてはソウルになるとの見方を示した。

NVIDIAは2025年10月、Hyundai Motor Groupおよび韓国政府と覚書(MOU)を締結し、GPU5万基の供給とAI技術センターの設立を約束していた。

フアンCEOは6月8日、ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官と会談し、GPU供給に向けた協力策などを協議する見通しだ。

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