国家人工知能戦略委員会は20日、エージェンティックAIの普及を見据え、国家レベルのAIコンピューティング戦略に関する議論を本格化させた。ソウルスクエアで開いたセミナーでは、AI半導体、フィジカルAI、AIデータセンターの3大メガプロジェクトを支える計算基盤と政策の方向性を話し合った。
セミナーの名称は「エージェンティックAI時代、国家AIコンピューティング戦略」。
エージェンティックAIは、単純な質問応答にとどまらず、自律的に計画を立て、複数の機能を連携させながら複合的な業務を遂行する技術を指す。産業分野や公共サービスで活用が広がる中、それを支えるコンピューティングインフラと運用体制の重要性も高まっている。
今回のセミナーは、政府が6月に打ち出したAI半導体、フィジカルAI、AIデータセンターの3大メガプロジェクトを後押しするコンピューティング戦略の方向性を議論する場として開かれた。
イ・ドンス国家人工知能戦略委員会技術革新・インフラ分科委員は、エージェンティックAIの普及に伴うコンピューティング環境の変化と、政策面での示唆を説明した。これに続き、AIデータセンターにおける演算・メモリ資源の最適化、複数のAIエージェントの協調運用のあり方、AI半導体とデータセンターの発展方向、AIサービスのコストと処理時間の削減に向けた技術課題などが議論された。
分科委員からは、GPUの増強だけでは国家AI競争力の確保は難しいとの認識が示された。AI半導体、メモリ、データセンター、ソフトウェア、運用体制を一体で整備し、サービス特性に応じてコンピューティング資源を配分する能力が必要だとした。
また、AI半導体、AIデータセンター、フィジカルAIの3大メガプロジェクトは個別事業としてではなく、単一のAIエコシステムとして連携させるべきだとの見方でも一致した。
委員会は、今回の議論を踏まえ、国家のコンピューティング需要や産業エコシステムの変化を点検し、中長期の政策課題を洗い出す方針だ。
シン・ジヌ技術革新・インフラ分科委員長は「3大メガプロジェクトを有機的につなぐ国家AIコンピューティング戦略を早期に整える」と述べた。