XRPが数カ月にわたって形成してきた対称三角形を下放れし、下落基調を強めている。4日、ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、XRPは1.14ドル前後で取引され、前日比4%安となった。過去1週間の下落率は14%に達している。
今回の下落は、テクニカル面で警戒されていた下放れが現実となった形だ。市場アナリストのカシトレイズは、XRPが数カ月維持してきた対称三角形を下抜ける可能性を繰り返し指摘していた。
このレンジは4時間足ベースで続いていた支持帯で、XRPは2月末に1.12ドルまで下落した後、安値を切り上げる一方で高値を切り下げる形が続いていた。
ただ、足元では暗号資産市場全体で売り圧力が強まっており、XRPにもその流れが波及した。カシトレイズは、暗号資産市場全体の売りがXRPに新たな下押し圧力をもたらしていると指摘した。
市場の関心は、下放れ後の追加下落余地に移っている。カシトレイズは5波構成の下位波動をもとに、5月14日の戻り高値1.55ドルから下落波が始まったと分析した。
その後、5月28日に1.26ドルまで下落して第1波と第2波が進行し、5月30日に1.36ドルまで反発した後は、現在第3波に入っているとの見方を示した。
この分析で最初の下値目標として示されたのが0.92ドルだ。進行中の第3波が、フィボナッチの1.618水準にあたる0.92ドルでいったん完了するとの見立てで、現水準からは約19%の下落余地がある計算になる。
その後は、1.20ドル近辺まで自律反発が入る可能性があるとした。
最終的な下値目標は0.87ドルとしている。現水準からは約23%の追加下落余地となる。
一方で、XRPがこの支持線近辺に長くとどまる可能性は低く、短期筋の手じまいが一巡した後は、比較的早い段階で高値圏へ反発する可能性もあるとみている。
デリバティブ指標も弱気地合いを裏付けている。直近24時間のXRP関連の清算額は2505万ドルで、このうち2424万ドルをロングポジションが占めた。
未決済建玉は9%減少し、先物市場からの資金流出も広がった。市場参加者がリスクエクスポージャーを縮小していることを示している。
短期的な注目水準としては、2月6日の安値である1.12ドルが残る。XRPは足元で日足5営業日連続の陰線となっているものの、なお同水準は上回って推移している。
市場では、1.12ドルを維持できるかに加え、次の下値支持として示された0.92ドルと0.87ドルが実際に機能するかが焦点となっている。