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Googleの生成AI「Gemini」が、Google Sheetsで予算表の作成から支出集計、分析、可視化までを自然言語で支援できるようになった。複雑な関数や分析手法を知らなくても、指示文だけで家計管理用のシートを作成し、自動更新まで設定できるという。米TechRadarが報じた。

GeminiはSheets内で、表の作成、数式の設定、条件付き書式、グラフ作成、データ分析などを自然言語の指示で実行できる。

活用の基本は、予算管理用のメインシートと支出入力用のデータシートを分けて運用することだ。例えば「項目、予算額、実際の支出額、差額で構成した予算管理表を作成してほしい」と指示すれば、Geminiが基本フォーマットを生成する。

差額欄の数式設定にも対応する。予算額から実際の支出額を差し引く式を組み込めば、数値の更新に合わせて差額も自動で反映される。赤字の項目を赤、予算内に収まった項目を緑で表示する条件付き書式の設定も可能だ。さらに合計行を追加し、週間の予算総額、実際の支出額、超過額または節約額をまとめて確認できる。

自動化のポイントは、入力用シートとメインシートの連携にある。支出項目の入力欄を、メインシートに登録済みの項目だけを選べるドロップダウン形式にすれば、入力ミスを抑えつつデータの整合性も保ちやすい。

Geminiは、項目別支出を自動集計してメインシートに反映する数式の作成にも対応する。必要な指示を与えれば、メインシートの実支出額が入力用シートと連動して自動更新される。

分析機能も備える。ユーザーが表を選択して「このデータを分析」と実行すると、Geminiが週間の予算推移を要約し、主な支出パターンを分析する。円グラフや棒グラフといった可視化も自動生成でき、支出構造を把握しやすくなるという。

予測分析にも活用できる。現在の支出トレンドを基に、月末時点の食費見込みや、直近数週間で最も増加ペースが速い支出項目、現実的な節約目標などを質問できる。TechRadarは、単純な合計計算にとどまらず、特定曜日の支出増や外食費の上昇傾向といった見えにくいパターンの把握にも役立つと説明している。

もっとも、すべての機能が無料で使えるわけではない。基本機能は無料版でも利用できるが、Sheets内でGeminiを本格的に活用するには有料プランへの加入が必要となる。

法人向けでは、Google Workspaceの料金プランを通じてSheetsやドキュメントなどでGeminiを利用できる。月額7ドルの入門プランではGmailでのみGeminiが使え、Sheetsで利用するには月額14ドルのスタンダードプランが必要だ。個人向けでは、月額1.99ドルからのGoogle One AIプレミアムで利用でき、いずれのプランにも1カ月の無料体験が付く。

業界では、今回の事例はAIの活用領域が従来の生産性ツールから個人の家計管理分野へ広がっていることを示すものだとの見方が出ている。これまではユーザー自身が関数や数式を組む必要があったが、今後は自然言語で目的を伝えるだけで、AIが表の作成から分析まで担う形へ移行しつつある。

こうした流れの中で、スプレッドシートは単なる記録ツールから、支出パターンの分析や将来支出の予測まで担う個人向け家計管理プラットフォームへと変化している。AIが入力後の管理や分析まで支援することで、家計管理のハードルはさらに下がりそうだ。

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