画像=XRP/Reve AI

米預託決済機関DTCCのトークン化プラットフォームを巡り、XRP Ledgerが採用候補に浮上しているとの見方が市場で再び広がっている。もっとも、DTCCがXRP Ledgerの採用を公式に表明した事実は現時点でない。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは2日(現地時間)、DTCCがStellarの採用を明らかにしたことを受け、一部の市場関係者の間で次の公表対象としてXRP Ledgerを予想する声が強まっていると報じた。

背景にあるのは、DTCCが打ち出したマルチチェーン方針だ。DTCCは年初、自社のトークン化サービスについて、単一ネットワークではなく複数のブロックチェーン上で稼働させる方針を示した。サービス開始は2026年下期を予定しているが、対応ネットワークの全容は明らかにしていない。

暗号資産アナリストのザイフ・クリプトはX(旧Twitter)で、DTCCが次に追加公表するチェーンとしてXRP Ledgerが有力候補になり得ると主張した。根拠として挙げたのは、Ripple、XRP Ledger、DTCCのインフラをつなぐ複数の接点だ。

観測材料の一つが、2025年のDTCCの特許文書である。この文書では、トークン化資産のワークフローを支援し得るブロックチェーンネットワークの一つとしてXRP Ledgerに言及している。特許文書への記載だけで採用が決まったとみることはできないが、市場ではDTCCがより広いトークン化戦略の中でXRP Ledgerを選択肢として検討している可能性を示す材料と受け止められている。

RippleとDTCCのエコシステムを巡る接点も注目されている。Ripple Primeは、DTCCの中核子会社の一つである債券清算機関FICCのインフラと接続済みとされる。これは、Rippleが2025年4月にHidden Roadを12億5000万ドルで買収したことで実現した形だ。市場では、Rippleが既存の金融市場インフラと接点を持つ点が、今後の連携可能性を探る上での注目材料になっている。

ただ、DTCCが公表している内容は限定的だ。現時点で明らかにしているのは、サービス開始時に複数のブロックチェーンに対応する方針と、個別ネットワークではStellarを採用したという点にとどまる。XRP Ledgerをプラットフォームに組み込むとの公式発表は出ていない。

それでも市場でXRP Ledgerへの期待が残るのは、DTCCのマルチチェーン方針、特許文書での言及、さらにRippleと金融市場インフラとの接点が、いずれも同じ方向性を示していると受け止められているためだ。ザイフ・クリプトも、XRPは今後の拡張先候補の中で優位な立ち位置にあると評価している。

Stellar公表後の価格反応も、市場心理を刺激している。DTCCは先週、Stellar基盤の資産トークン化計画を発表した。その後、StellarのトークンXLMは直近7日間で約54%上昇し、0.147ドルから0.298ドルまで値を伸ばした後、上昇分の一部を削った。

こうした動きがXRPでも再現されるのではないかとの見方も出ている。XRPは足元で1.20ドル前後で推移しており、仮にXLMと同様の値動きをたどれば2.56ドルまで上昇する可能性があるとの試算もある。ただし、これはあくまで仮定に基づくシナリオにすぎず、DTCCの正式発表がない段階で確度の高い見通しとみるのは難しい。

焦点は、DTCCがStellarに続いてどのブロックチェーンを追加公表するかに移っている。今後、トークン化プラットフォームの対応ネットワークが順次明らかになれば、XRP Ledgerを巡る観測が思惑にとどまるのか、それとも実際の採用につながるのかが見えてきそうだ。

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