ビットコインの一段安を警戒する見方が浮上している。写真=Reve AI

2022年のビットコイン底値圏を予測したことで知られる暗号資産トレーダーのマイケルXBTが、ビットコイン相場の一段安に警戒感を示した。長期チャートのサポートライン割れの可能性を根拠に挙げる一方、自身の20倍ショートポジションで大きな利益が出ていることも明らかにした。

ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が3日(現地時間)に報じた。報道によると、マイケルXBTはビットコインが週足ベースで約12%下落しているなか、次の下落局面はさらに大きくなる可能性があるとして、弱気姿勢を鮮明にした。

同氏はX(旧Twitter)への投稿で、次の下げは非常に大きくなる可能性があると主張した。市場の弱気基調が続けば、自身が保有するショートポジションが大きな利益を生む可能性があるとも述べた。ビットコインは当時、6万ドル台半ばで推移し、日次で4%下落した約6万6500ドル水準にあった。

根拠として示したのは、長期チャート上のサポートラインだ。マイケルXBTは、10年以上続くくさび形レンジの下限トレンドラインに言及し、ここを明確に下抜ければ、2022年のFTX破綻後に見られたような市場の崩壊や強制清算の連鎖が起こり得るとの見方を示した。

同氏は、ビットコインがすでに複数回にわたり主要サポート帯を試しており、再テストの繰り返しは支持力を弱めると指摘した。そのうえで、同じ理由から、この支持線が再び機能する方向には賭けないと述べた。

市場参加者に対する警告も発した。サポートラインを最終的に割り込んだ場合、暗号資産への大きなエクスポージャーを維持するのは危険だとした。直近の相場分析では、ビットコインが弱気フラッグにおける最後のレジスタンステストに近づいているとし、買い手が主導権を取り戻せなければ、過去と同様の下落が繰り返される可能性があると分析した。足元の市場では投げ売りも出ていると付け加えた。

実際、同氏はビットコインが約7万5000ドルから6万6000ドル台まで下落する過程で、自身のレバレッジ付きショートポジションの損益も公開した。共有した画面では、20倍のビットコインショートで220%超の利益を記録したとしている。エントリー価格は約7万4593ドル、評価価格は約6万6280ドルだった。

同氏の発言が注目される背景には、過去の実績がある。2022年には、ビットコインの底値が1万5000ドル近辺になると指摘して広く知られた。当時は市場心理が極端に冷え込むなかでも、将来的に10万ドルへ到達する可能性にも言及していた。その後、ビットコインは底値から反発し、実際に10万ドル台に乗せた。

もっとも、今回の下落でどの水準まで下がるかについて、具体的な目標価格は示していない。価格目標そのものより、相場の方向性を見極めることが重要だとの立場も明らかにした。暗号資産コミュニティから批判を受けるなかでも、7万5000ドル近辺で強い弱気に転じ、自らの評価を懸けたとも語った。

一方、市場の見方は分かれている。強気派の一部は、短期的な調整とは別に長期の上昇トレンドはなお有効だとみている。ビットコインは高値12万6200ドルから47%下落した水準にあるとされるが、一部投資家は今回の調整を次の上昇局面に先立つ押し目買いの機会と捉えている。

今回の見通しは、単なる弱気発言にとどまらない。長期サポートの崩壊リスクと、レバレッジをかけた実際のショートポジションの損益があわせて示されたことで、市場の関心を集めた。同じ値動きを前に、急落警戒と押し目買いの見方が対立している構図は、ビットコイン市場の高い変動性を改めて浮き彫りにしている。

同氏は投稿で、「次の下落は嫌悪感を覚えるほどのものになる。完全な崩壊だ。私のショートは巨額の利益を生み出している」と強い表現で警戒感を示した。

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