Ethereumが3日、一時1814ドルまで下落し、14週ぶりの安値を付けた。米国の現物需要鈍化や現物ETFからの資金流出が重荷となっており、市場では1800ドルの節目を維持できるかに関心が集まっている。
Cointelegraphによると、Ethereumはこの日、1800ドル台前半まで値を下げた。相場はすでに2000ドル、2200ドルのサポート水準を相次いで割り込み、日足の主要移動平均線もこの近辺に集中している。
テクニカル面でも地合いの弱さが意識されている。日足の相対力指数(RSI)は25まで低下し、2月6日以来の低水準を記録した。下落圧力の強さと、売られ過ぎの両面を示す水準とみられている。
もっとも、RSIが売られ過ぎ圏に入ったからといって、直ちに一段安につながるとは限らない。2月には同様の値動きの後、Ethereumが39%反発した局面もあった。このため市場では、今回も1800ドル台を維持できれば短期的な反発の足掛かりになるかを見極めようとしている。
トレーダーの間では、1800ドルが当面の分岐点と受け止められている。アナリストのテッド・ピローズはX(旧Twitter)で、1800ドルを割り込めば1700ドル割れの水準まで下値余地が広がる可能性があるとの見方を示した。Cryptomillionsも、1800ドルを明確に下回れば1600ドル方向への下落リスクが高まると指摘した。
一方、1800ドル近辺の維持に慎重な見方も出ている。Glassnodeのエンティティ調整UTXO実現価格分布(URPD)によると、Ethereumは1800ドルから1250ドルにかけての、相対的に買い需要の薄い価格帯の上で推移している。売り圧力が続けば、このレンジに押し戻される可能性があるという。下値のサポートとしては、約140万ETHが集積する1200ドル近辺が意識されている。
短期的な下落圧力を強めている要因として、米国発の現物需要の弱さも挙げられる。EthereumのCoinbase Premium Indexは5月28日にマイナス0.16まで低下した後、マイナス0.13までやや持ち直した。
CoinbaseとBinanceの価格差を示す同指数が大幅なマイナス圏に沈んだことは、米国投資家の売り圧力の強さを示唆する。トーマス・ザ・トレーダーは、Coinbaseプレミアムが目立ったディスカウント水準まで低下しており、現物需要の弱さを示すシグナルだと述べた。Inomesも、ETHのCoinbaseプレミアムが2月以降で最低水準に達したと指摘した。
資金フローも改善していない。米国のEthereum現物ETFでは16営業日連続で資金流出が続いた。2025年3月以降で最長の流出期間となる。SosoValueによると、この間の流出額は約8億4720万ドルに達した。さらに先週は、グローバルのEthereum投資商品からも2億5730万ドル超が流出した。
こうした動きは、米国の個人投資家と機関資金の双方が慎重姿勢を強めていることを映している。目先のEthereum相場は、1800ドルの維持可否に加え、Coinbaseプレミアムの回復やETFからの資金流出が落ち着くかどうかが、次の方向性を左右する重要な材料となりそうだ。