KB国民銀行は4日、米国のDelfin Midstreamが進めるデルフィンFLNG開発プロジェクトのプロジェクトファイナンス(PF)で、共同主幹事を務めたと発表した。金融契約は現地時間3日に締結された。
今回の案件にはMUFGやCitiなどの大手グローバル銀行が共同主幹事として参加した。韓国系金融機関では、KB国民銀行が唯一の代表主幹事となった。
シンジケートローンの総額は26億7600万ドル。このうちKB国民銀行は1億6000万ドルを引き受けた。
デルフィンFLNGは、米国初の商業用浮体式LNG(FLNG)プロジェクト。FLNGは海上で天然ガスの液化、貯蔵、積み出しまでを担う設備で、陸上LNGターミナルに比べて工期を短縮しやすく、初期投資も抑えられるとされる。
プロジェクトは米メキシコ湾海域で進められる。メキシコ湾は、米国の天然ガス生産・輸送インフラが集積する地域で、同事業は米国のLNG供給能力拡大とエネルギー輸出競争力の強化にもつながる案件と位置付けられる。
韓国企業も同事業に関与している。Samsung Heavy IndustriesはDelfin MidstreamからFLNG設備の建造を受注しており、韓国の造船会社が設備建造を担い、韓国の金融機関が資金調達を主導する形となった。
KB国民銀行は、米国の戦略的なエネルギーインフラ開発に韓国の造船・金融がそろって参画した点に意義があるとしている。米国のエネルギーインフラ投資と韓国企業の海外受注を金融面から後押しした事例だと説明した。
イ・ウォンジョンKB国民銀行CIB営業グループ副頭取は「デルフィンプロジェクトは、韓国と米国の貿易、エネルギー、造船分野の協力を一段と引き上げる象徴的な取引だ」とコメントした。その上で、「今後も韓国産業のグローバル展開を積極的に支援し、国家競争力の強化に資する金融の役割を拡大していく」と述べた。