写真=Reve AI

ビットコインが2カ月ぶりの安値圏まで下落し、市場では2022年の弱気相場に近い値動きを警戒する見方が強まっている。足元では心理的節目の6万ドルに加え、50カ月指数移動平均線(EMA)が重要な下値めどとして意識されている。

Cointelegraphによると、ビットコインは3日(現地時間)、Bitstampベースで6万5362ドルまで下落した。その後はいったん値動きが落ち着いたものの、主要なサポートラインを維持できるかに関心が集まっている。

今回の下落は、大規模な清算を伴って進んだ。市場では目先の下げ幅そのものより、現在の価格帯が中長期のトレンドラインを守れるかどうかが焦点となっている。

アナリストのRekt Capitalは、ビットコインの50カ月EMAを重要なサポートラインとして挙げた。この水準は6万6628ドルとしている。

Rekt CapitalはX(旧Twitter)への投稿で、時間の経過とともにビットコインがこのEMAを下抜けし、マクロの下落トレンドが続く可能性があると指摘した。2022年の弱気相場と同じパターンをたどる場合、まず一時反発で戻り高値を切り下げ、その後に再び50カ月EMAを試す展開になり得ると分析している。

また、ビットコインはこれまでも50カ月EMA付近で初期の反発を見せる傾向があった一方、弱気相場が深まる局面ではこのラインを割り込む動きも見せてきたと付け加えた。

ほかの市場参加者も同様の見方を示している。アナリストのLeviathanは、2026年の弱気相場が過去のサイクルを「完璧に」なぞっているとして、6万ドルを重要水準に挙げた。6万ドル台を維持できるかどうかが、次の方向性を左右するとの見方だ。

短期的には、レンジ相場を見込む声もある。トレーダーのKillaは2022年の値動きを踏まえ、ビットコインが当面、6万3000〜6万5000ドルのレンジで数週間推移する可能性があるとみている。急落後すぐに相場の方向感が定まるのではなく、一定期間の価格調整を挟む可能性があるという。

一方、強気材料が完全に失われたわけではない。分析企業Paradoxは、50カ月移動平均線を下回った後に持ち直した過去の局面に注目している。Paradoxによると、ビットコインは2022年に月足終値で50カ月移動平均線を下回ったものの、5カ月後にこれを回復し、その後の2年間で715%上昇したという。

このため、市場では足元のサポート攻防に加え、仮に将来再び上抜けた場合の上昇余地にも関心が向かっている。

実際、今年2月にはこのトレンドラインを下回る日足終値を複数回つけたが、相場の大崩れには至らなかった。3月と4月には同ラインがサポートとして機能した。

今回の調整局面でも、50カ月EMAが再び下値支持として機能するのか、それとも2022年のように最終的に割り込むのかが、今後の重要な分岐点になりそうだ。

市場が注視する水準は大きく2つある。1つは心理的節目の6万ドル、もう1つは50カ月EMAだ。前者は投資家心理を映す節目であり、後者は中長期トレンドを測るテクニカル上の基準線となる。

短期反発の後に戻り高値を切り下げて再び下押し圧力が強まるのか、それとも今回もサポート防衛に成功するのか。ビットコイン相場は、当面この2つのシナリオを見極める局面が続きそうだ。

KillaはXへの投稿で、「少しだけ楽観的な材料を挙げるなら、BTCが2022年の底打ち局面に沿う場合、6万3000〜6万5000ドルのゾーンで数週間反発する可能性がある」との見方を示した。

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