NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が今週ソウルでKraftonの張炳圭議長と会談する。複数の業界関係者によると、フィジカルAIを活用したヒューマノイドロボット分野の協力や、NVIDIAのAI PCブランド「RTX Spark」を軸にしたゲーム分野での連携が主な議題になる見通しだ。
関係者によれば、フアンCEOは張議長に加え、Kraftonのイ・ガンウク最高AI責任者(CAIO)、『バトルグラウンド』IPフランチャイズ統括のチャン・テソク氏とも面会する予定。日時や場所は明らかになっていない。
協議テーマとして有力視されているのが、フィジカルAIとヒューマノイドロボット分野での協業だ。Kraftonは2025年初め、フィジカルAIの専門法人「Ludo Robotics」を設立。キム・チャンハンKrafton代表が米国本社CEO、イ・ガンウクCAIOが韓国法人代表を務め、ヒューマノイドロボット向けAIの開発を進めている。
Kraftonは2024年4月、主要経営陣が米カリフォルニア州のNVIDIA本社を訪問し、ロボットを含む次世代技術での協力の方向性を協議していた。NVIDIAもフィジカルAIを中核事業の一つに位置付けており、今回の会談では研究開発やインフラ面での協力が議論される可能性がある。
もう一つの注目点は、チップ分野での連携だ。RTX Sparkには、NVIDIAがMediaTekと共同開発したCPUとGPUの統合チップ「N1X」が搭載される。統合メモリは128GB、AI演算性能は1ペタフロップスで、ネット接続なしでもAIエージェントを動作させられるという。
Kraftonは『PUBG: BATTLEGROUNDS』のAI同行プレイ機能「PUBG Ally」や、人生シミュレーションゲーム『inZOI』の「Smart Zoi」機能で、オンデバイスAI方式を採用してきた。N1XのローカルAI処理性能が、こうしたゲーム内AI機能の普及を後押しするとの見方もある。
一方、フアンCEOは7日にNCのキム・テクジン代表ともソウルで会談し、ゲーム、AI、フィジカルAI分野での協力案を協議する予定だ。
フアンCEOは4日夕に韓国入りし、韓国主要企業のトップやゲーム業界、ロボット・AIスタートアップ、研究者らと相次いで面会する日程をこなす。