画像=Netmarble「Sol: Enchant」(Netmarble提供)

Netmarbleが新作投入を加速するなか、市場の視線は「次のヒット作が出るか」から「発売後に売上をどこまで維持できるか」へ移っている。3月以降に投入したタイトルがマーケティング費の増加を十分に吸収できず、長期運営力が下期業績を左右する要因として浮上している。

同社によると、Netmarbleの2026年1〜3月期連結業績は、売上高が6517億ウォン、営業利益が531億ウォンだった。前年同期比では売上高が4.5%、営業利益が6.8%それぞれ増加したものの、営業利益の市場予想693億ウォンは下回った。

収益性が伸び悩んだ背景には、マーケティング費の増加と既存タイトルの売上減がある。第1四半期のマーケティング費は1682億ウォンと、売上高の25.8%に達した。

3月に投入した「Stone Age: Kiduki」や「The Seven Deadly Sins: Origin」は、売上寄与が期末に偏った。一方で、発売前後の販促費は先行して計上され、利益を圧迫した格好だ。

こうした構図は、同社の積極的な新作戦略とも無関係ではない。Netmarbleは韓国の大手ゲーム会社のなかでも新作ラインアップが多く、5月に「Game of Thrones: Kingsroad」を投入し、6月には「Sol: Enchant」の発売を予定している。

下期には「Solo Leveling: Karma」「Shangri-La Frontier: Seven Strongest Species」「Project Octopus」「Evilbane」「Project Aegis」の5タイトルを追加投入する計画だ。

もっとも、新作を相次いで投入する体制では、マーケティング負担が積み上がりやすい。個別タイトルが期待に届かなければ、先行投資したマーケティング費がそのまま収益の重荷になる。

第1四半期に投入したタイトルが市場期待を明確に上回れなかったことで、この収益構造上の弱さが改めて意識された。競争が激しいゲーム市場では、新作の連続投入だけでマーケティング効率を維持する手法には限界があるとの見方も出ている。

◆初動後の運営力が収益を左右

6月発売の「Sol: Enchant」は、滑り出しに一定の期待がある一方、長期運営の設計が成否を左右する可能性が高い。開発はAltNineが担い、「Lineage M」の開発陣が中核を担うタイトルとされる。

同作では、ユーザーがゲームサーバー内の「神」となり、アップデート方針やビジネスモデル(BM)の選択に影響を与えられる「神権」システムを前面に打ち出している。

競合面では、Com2uSの「Zeus: The God of Arrogance」とKakao Gamesの「Odin Q」が第3四半期の発売を目標としており、当面は競争環境が過度に過熱する局面ではない。ただ、ユーザー権限が強い仕組みだけに、特定勢力による権限の集中やサーバー経済のゆがみが生じた場合には、Netmarbleの対応力が長期売上を左右するとの見方がある。

一方、運営が軌道に乗った既存タイトルには底堅さも見える。2026年第1四半期時点で、2025年発売の「Vampir」と「RF Online Next」は全体売上高のそれぞれ6%、4%を占めた。韓国でサービス開始から2周年を迎えた「Raven2」も3%を維持した。

新作が長期的な収益源として定着するかどうかが業績の持続性を分けるなか、Netmarbleは既存タイトルの運営強化も進めている。

「Raven2」では、特化サーバー「ZERO」投入直後に待機列が発生するなど反応が強く、「ZERO2」を追加開設した。「Game of Thrones: Kingsroad」については、6〜8週単位のシーズン制と、半年単位で新地域を追加するロードマップを公表している。

「RF Online Next」はグローバル展開の拡大を準備中だ。第1四半期決算の発表後、同社は「The Seven Deadly Sins: Origin」についても、長期的なタイトル運営につながる方向でアップデートを継続する方針を示した。

Netmarbleの第2四半期の市場予想は、売上高7434億ウォン、営業利益1026億ウォン。3〜5月に投入したタイトルの売上計上に加え、6月発売の「Sol: Enchant」の効果が上積みされれば、売上規模の改善が見込まれる。

KB証券のイ・ジウン研究員は、「既存タイトルの長期ライブ運営力の重要性が改めて浮上する局面だ」と指摘する。新作の本数そのものより、投入後にどこまで長く売上を維持できるかが、Netmarbleの下期業績を分けるポイントになりそうだ。

キーワード

#Netmarble #ゲーム #新作 #マーケティング費 #長期運営 #下期業績
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.