Apple初の折りたたみiPhoneとして投入が見込まれる「iPhone Ultra」を巡り、消費者の反応が割れている。調査では「購入しない」との回答が多数を占めた一方、購入意向を示した層と未定層を合わせると約35%に達した。製品の成否は、価格とスペックが大きく左右しそうだ。
TechRadarが2日(現地時間)に伝えたところによると、関連アンケートでは、回答者の多くがiPhone Ultraへの買い替えに否定的だった。一方で、購入を検討する層や判断を保留する層も一定数おり、実機発表後の需要を占ううえで価格とスペックが重要な材料として浮上している。
調査はWhatsAppとQuizlyで実施され、1612人が回答した。内訳は「iPhone Ultraに買い替える」が357人、「買い替えない」が1036人、「まだ決めていない」が219人。「買い替えない」が目立つものの、購入意向と未定を合わせると全体の約35%を占める。
TechRadarは、iPhone UltraがAppleにとって大きな勝負になる可能性があると指摘した。折りたたみスマートフォン市場ではSamsung Electronicsが普及拡大を進めているが、なお主流製品として定着したとは言い難い。折りたたみというフォームファクター自体が、すべての消費者に受け入れられるとは限らないうえ、価格も初期需要の重しになり得るためだ。
もっとも、この調査結果だけで販売不振と決めつけるのは早い。回答者には、そもそもiPhoneを購入対象としていないAndroidユーザーが含まれている可能性もある。こうした点を踏まえれば、購入意向と未定を合わせた約35%という数字は、Appleにとって一概に悲観的な水準とは言えない。
比較対象としても、既存の主力モデルではなく、Appleがこれまで投入してきたPlus、Air、miniといった派生モデルに近いとの見方が示された。iPhone UltraがiPhone 18 Pro Max並みの大衆性を備えるのは難しいとしても、こうした派生モデルを上回る反応を得る可能性はある。折りたたみという新しい形状が、iPhoneのラインアップの中でニッチ需要を取り込めるかを占う材料になりそうだ。
この動きは、折りたたみスマートフォン市場全体にとっても意味を持つ。Appleが実際に参入し、一定の販売規模を確保できれば、これまで限定的だった折りたたみ端末の需要がより幅広い層に広がる可能性がある。TechRadarは、iPhone Ultraが成功すれば、折りたたみ市場の主流化を後押しするとの見方も示した。
最大の変数は、なお明らかになっていない製品条件だ。現時点で価格とスペックは公表されていない。TechRadarは、最終的な需要は価格とスペック次第だとしたうえで、発売が遅れなければ詳細は9月ごろまでに見えてくる可能性があると指摘した。現段階の調査は潜在需要の方向性を示すにとどまり、実際の購入につながるかどうかは、Appleがどの水準の完成度と価格設定を提示するかにかかっている。