Microsoftは6月2日(現地時間)、サンフランシスコで開催した年次開発者会議「Build」で、独自開発のAIモデル群「MAI」を公開した。コード生成モデル「MAI-Code-1-Flash」と推論モデル「MAI-Thinking-1」を投入し、低いトークンコストを訴求することで、外部フロンティアモデルへの依存抑制につなげる考えだ。
CNBCによると、MAI-Code-1-Flashは、テキストによる指示を基にアプリケーションやWebサイトのソースコードを生成するモデル。GitHub CopilotとVisual Studio Codeで利用できる。
一方、MAI-Thinking-1は中規模の推論モデルで、Microsoftはトークンあたりのコストの低さを強みとして打ち出す。提供はMicrosoft Foundry経由のプライベートプレビューとなる。
MicrosoftのAI部門CEO、ムスタファ・スレイマン氏は、McKinseyの要件に合わせてモデルを最適化した結果、OpenAIのGPT-5.5を上回る性能を達成しつつ、コスト効率は10倍高いと強調した。
Microsoftのサティア・ナデラCEOは、「すべての企業がフロンティアモデルを利用する段階にある。次は、そのフロンティアのエコシステムに直接参加する段階へ移るべきだ」と述べた。
Microsoftはこれまで、OpenAIに130億ドル、Anthropicに50億ドルを投資し、両社のモデルをAzure経由で提供してきた。独自モデルの投入は、外部フロンティアモデルへの依存を抑えつつ、開発者により低コストな選択肢を示す狙いがある。
このほか同社は、音声認識、音声生成、画像生成向けのクラウドモデルに加え、Windows PC上で動作する小型モデル「Aion」も発表した。