Microsoftは2日(現地時間)、年次開発者会議「Build」で、AIエージェント開発向けデスクトップ「Surface RTX Spark Dev Box」を発表した。米国で年内に発売する予定だ。
同社によると、Surface RTX Spark Dev Boxは最大1ペタフロップスのAI演算性能と、128GBの統合メモリを備える。4ビット量子化時には、最大1200億パラメータのモデルを実行できるという。
Surface RTX Spark Dev BoxはWindowsベースの端末で、WSL 2におけるネイティブGPUパススルーと、NVIDIAのAIソフトウェアCUDAをサポートする。
ネイティブGPUパススルーは、仮想マシン(VM)からホストのGPUをハイパーバイザー経由の制御なしに直接割り当て、ネイティブに近い性能で利用できる技術を指す。
開発ツールとしては、Visual Studio CodeやGitHub Copilotも利用できる。
Microsoftはあわせて、Windowsをエージェントネイティブの実行基盤とするためのソフトウェアも披露した。プレビュー公開した「Microsoft Execution Container(MXC)」は、開発者やIT管理者が企業向けのサンドボックス環境を構築し、エージェントを隔離実行できるようにする。
MXCはOSレベルでエージェントの境界を設け、推論管理やポリシー実行、個人識別情報の秘匿、システムやデータへの可視性制限を担う。クラウドでは「Foundry Agent Service」で、セッション単位の隔離実行や永続メモリ、柔軟なスケーリングを支援するホスティングエージェント機能もプレビュー提供する。
このほかMicrosoftは、開発者向けのGitHub Copilotアプリもプレビュー公開した。開発者は自然言語によるアイデアや既存のイシュー、コードのマージ提案を起点に作業を始め、複数のエージェントを並列にオーケストレーションしながら、レビュー、統合、最終的なマージまで進められるとしている。
この過程では、CopilotがGitワークツリーを活用して複数ブランチの作業を処理する一方、開発者は主導権を維持できるという。
Microsoftは、科学研究向けAIプラットフォーム「Discovery」についても正式提供を始めた。