ビットコインが4月以来初めて7万ドルを下回り、相場の調整色が強まっている。短期保有者の損失確定売りに加え、取引所への資金流入増、投資家心理の悪化が重なり、売り圧力が高まっている。Cointelegraphが2日(現地時間)に報じた。
欧州市場の時間帯に売りが膨らみ、BTC/USDは7万ドルを割り込んだ。市場では、先行き不透明感の高まりを受け、投資家が損失を受け入れて持ち高を整理する動きが広がったとみられている。
短期保有者の収益性を示すSTH-SOPRは1を下回り、0.98まで低下した。足元の売りの中心が、長期保有者ではなく、相場の不透明感に敏感な新規投資家である可能性を示している。
価格下落の背景としては、米国とイランを巡る停戦期待の後退も挙げられた。
6〜12カ月保有者の動向も相場の重荷となった。CryptoQuantのアナリスト、レイ・リサーチャーは、この層が売却に回りやすい状態となり、売り圧力を高めたと分析した。
この層による取引所へのビットコイン流入量は5月以降増加が続き、ビットコインが12万6000ドルを上回っていた2025年10月の水準まで拡大したという。
オンチェーンの損益指標も悪化した。Glassnodeによると、ビットコインの実現損益比率は先週のマイナス0.4からマイナス0.87に低下した。投資家が損失を受け入れ、保有資産を売却する動きが強まったことを示す。
投資家心理も冷え込んでいる。暗号資産の恐怖・強欲指数は23まで低下し、再び「極度の恐怖」圏に入った。直近1週間の暗号資産全体の時価総額は7%減少し、ビットコインは同期間に9.3%下落した。
現物ビットコインETFも11営業日連続で資金流出となった。この期間の最大流出額は5月27日の7億3340万ドルだった。
一方で、強気シグナルも一部で確認された。Santimentは、ビットコインが7万ドルを割り込む局面で、10万ドル超の大口取引が4月22日以降で最も多く観測されたと明らかにした。