Solanaは5月、アプリ収益で全ブロックチェーン中トップとなった。一方で、ネイティブトークンのSOLは8カ月連続で月間下落を記録しており、ネットワーク利用の拡大と価格低迷の乖離が鮮明になっている。2日、Cryptopolitanが報じた。
DeFiLlamaのデータによると、Solanaの5月のアプリ収益は9062万ドルだった。ただ、同月のSOLは月足で8カ月連続の陰線となり、トークン史上で最長の月次下落局面が続いている。
価格面では、Solanaは昨年10月に約220ドルで取引されていたが、5月末時点では約82ドルまで下落した。時価総額も約780億ドル縮小し、足元では約470億ドル規模となっている。
ここでいうアプリ収益は、DeFiLlamaが集計するアプリ収益ベースの数値を指す。取引件数や総預かり資産(TVL)とは異なり、ユーザーが支払った手数料のうちアプリ側に帰属する収益を示す指標だ。報道ではこれを、暗号資産市場において「プロダクト・マーケット・フィットに最も近い指標」と位置付けた。ボットでかさ上げしやすい取引量や、トークン価格の変動に左右されるTVLに比べ、実需をより直接的に映しやすいという見方だ。
Solanaのアプリ収益は、主に取引関連とトークン発行関連が支えている。なかでもPump.funは、2026年1〜3月期までにSolanaのアプリ収益全体の約42%を占めた。ただし、こうした収益がSOL保有者に直接還元される仕組みではなく、収益の帰属先はアプリ運営チームだ。報道は、利用の拡大はプロダクトへの需要を示す一方、必ずしもSOL自体への需要を意味しないと指摘している。
一方、機関投資家資金の動きは別のシグナルを示している。SosoValueによると、Solanaの現物ETFでは5月を通じて純流出日はなく、累計流入額は1億1534万ドルとなった。同期間のビットコインETFは24億3000万ドルの純流出、イーサリアムETFも5億4088万ドルの純流出だった。Solanaの現物ETFは、昨年10月の上場以降、毎月の純流入を維持している。
もっとも、暗号資産市場全体の地合いは弱い。ビットコインは2026年に入って3度目の月間下落となり、6月初旬は7万2000ドルを下回る水準で取引を開始した。イーサリアムも2000ドルを下回り、暗号資産市場全体の時価総額は約2兆4600億ドルにとどまっている。
6月のSolanaを巡っては、強材料とリスク要因が交錯している。Solanaは「Alpenglow」アップグレードで、約150ミリ秒のファイナリティ実現を目標に掲げる。加えて、現物ETFへの資金流入は継続しており、Solana基盤の現実資産(RWA)価値は1〜3月期に43%増加し、約20億ドルに達した。
こうした中、SOLの6月相場は80ドル近辺で始まった。報道は、この水準を維持できれば連続下落は8カ月で止まる一方、下抜けした場合は9カ月連続の月間下落に入る可能性があるとみている。