GrayscaleのHYPE現物ETFが、早ければ今週にもNasdaqに上場する見通しとなった。手数料は年率0.29%で、先行して上場したBitwiseと21Sharesを下回る。HYPE価格が過去最高値を更新する中、資金がどの商品に向かうかが焦点になりそうだ。
2日付のCoinpostによると、Bloomberg IntelligenceのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、Grayscaleの「Grayscale Hyperliquid Staking ETF」のスポンサー手数料が年率0.29%であることを確認したうえで、今週中の上場を見込むとの見方を示した。
ティッカーは「HYPG」。Nasdaqへの上場を予定している。公開された申請書類によると、手数料は米ドル建てで日次計上し、当日のインデックス価格を反映してHYPEに換算したうえでスポンサーに支払う仕組みだ。
商品名に「Staking」を盛り込んだ点も特徴だ。現物連動に加え、ハイパーリキッドのエコシステムに対する機関投資家のアクセス拡大を狙う商品設計とみられる。
Grayscaleは5月28日、米証券取引委員会(SEC)に提出していたHYPE現物ETF関連書類を修正した。修正書類では、ファンド名を「Grayscale Hyperliquid Staking ETF」に変更。あわせて、Hyper Holdings Global LPと、シード資金として約200万HYPEトークンを拠出する方向で協議していることを明らかにした。
当時の規模は約1億2000万ドル(約180億円)としていた。
市場も敏感に反応している。HYPE価格は6月1日に74.18ドルを付け、過去最高値を更新した。直近1週間では約24%上昇しており、現物ETFへの期待に加え、既存の上場商品の資金流入も相場を押し上げている。
競合商品はすでに市場に投入されている。Bitwiseと21Sharesは今月、それぞれHYPE現物ETFを上場した。Bitwiseの「Bitwise Hyperliquid Spot ETF」はティッカー「BHYP」で、手数料は当初1カ月が0%、その後は0.34%となる。
21Sharesの「21Shares Hyperliquid Spot ETF」のティッカーは「THYP」で、手数料は0.30%。Grayscaleの0.29%は、両商品を下回る水準となる。
資金流入も堅調だ。Sosovalueによると、BHYPとTHYPの合算純流入額は5月29日時点で1億3200万ドル(約198億円)に達した。両ETFは上場後、一度も純流出を記録していないという。
純資産はHYPE価格の上昇を追い風に、この約2週間で1億6400万ドル(約246億円)まで増加した。
Grayscaleが加われば、HYPE現物ETF市場は3商品体制となる。Bitwiseが初期1カ月の手数料無料を打ち出し、21Sharesが0.30%、Grayscaleが0.29%を設定する構図だ。HYPEが最高値圏にあるなか、今後はどの商品が資金を集めるかに注目が集まりそうだ。