NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が7日、ソウルでNCSoftのキム・テクジン代表と会談する見通しだ。具体的な議題は明らかになっていないが、ゲーム分野の協業に加え、フィジカルAI分野での連携拡大にも注目が集まっている。
業界関係者によると、フアンCEOは今週韓国を訪れ、7日にキム代表と会う予定だ。会談では、ゲームとAI分野での協力策が議題に上るとみられる。
両社の関係は2008年にさかのぼる。NCSoftは同年11月、主力タイトル「AION」のオープンβテスト(OBT)の時期に合わせてNVIDIAとマーケティング提携を結び、「AIONグラフィックカード」を投入した。
協力関係は足元でも続いている。2025年10月にフアンCEOが韓国を訪れた際には、ソウルのCOEXで開催された「NVIDIA GeForce Gamer Festival」にNCSoftが「AION2」と「Sinder City」を出展し、試遊イベントを実施した。2025年11月の「G-STAR 2025」でも、NVIDIAと組んでブースを運営している。
今回の会談では、ゲーム分野にとどまらず、フィジカルAI分野での協力拡大が焦点になる可能性がある。NCSoftのAI子会社NC AIは先月、Hyundai Rotemとコンソーシアムを組み、国防科学研究所(ADD)が発注したフィジカルAI基盤のロボットシステム国家プロジェクトで最終事業者に選定された。
この事業でNC AIは、ロボットが物理法則や環境変化を学習する「ワールドモデル」の開発を主導する。POSCO DXとも、フィジカルAI基盤のロボット知能化技術の共同開発を進めている。
NVIDIAもフィジカルAIを中核事業の一つに位置付けている。ゲームとAIの両分野で仮想世界の実装やシミュレーション技術を蓄積してきた両社だけに、この領域で接点がさらに広がるとの見方が出ている。
一方、フアンCEOは4日夜に韓国入りし、5日にはチェ・テウォンSKグループ会長、ク・グァンモLGグループ会長、イ・ヘジンNaver議長ら韓国の主要企業グループ首脳と個別に会談する予定だ。キム代表との会談は、これとは別日程で調整された。