Appleは次週開催するWWDCで、Apple Watch向け次期OS「watchOS 27」を発表する見通しだ。今回のアップデートでは、健康機能の強化に加え、新たな文字盤やSiriの改善が注目点となる一方、デザイン面の大幅な刷新よりも、安定性や性能の底上げを優先する可能性が高い。
9to5Macは6月1日(現地時間)、watchOS 27の主な変更点として、心拍数追跡の改善、高血圧アラート機能、新しい文字盤、Siriの性能向上が取りざたされていると報じた。
なかでも関心を集めているのが健康機能だ。Bloombergのマーク・ガーマン氏は、watchOS 27でApple Watchの心拍数追跡機能が改善される可能性に言及している。
詳細は明らかになっていないが、現在販売されているApple Watchのハードウェアでも対応する可能性があるという。一方で、Apple Watch Ultra 4に相当する次世代モデルに複数の新しい健康センサーが搭載されるとの観測もあり、既存モデル向けの機能強化と次世代モデル向けの新機能を切り分けて展開する可能性もある。
血圧関連機能も、今回の発表で注目されるテーマの1つだ。最近の一部報道では、新たな高血圧アラート機能が米食品医薬品局(FDA)の審査を受けているとされる。
9to5Macは、この機能がwatchOS 27に搭載される可能性は高いと指摘した。実装されれば、Apple Watchの健康管理機能は心拍数や活動量の記録にとどまらず、血圧の異常兆候を通知する領域へと広がることになる。
文字盤については、新デザインの追加が見込まれる。watchOSでは新バージョンのたびに新しい文字盤が投入されてきたが、今回は「Modular Ultra」をベースにした簡素化版が加わる可能性があるという。
ガーマン氏はModular Ultraについて、「Appleが作った文字盤の中で最も気に入っているデザイン」と評価しており、Ultra以外のモデルでも利用できるようになることに期待を示していた。情報量の多い文字盤デザインが一般向けモデルにも広がるかどうかが焦点となる。
Siriの改善も、watchOS 27の重要なポイントだ。Appleの新しいSiriは、iOS 27、iPadOS 27、macOS 27でより大きな変化が見込まれているが、Apple Watchユーザーにもその恩恵が及ぶ可能性がある。
watchOSにiPhoneのような独立したSiriアプリが追加されるかは不明だが、より複雑な要求への対応や、全体的な信頼性向上が改善の柱として挙がっている。音声アシスタントの応答精度や処理できる範囲が広がれば、Apple Watchの実用性も一段と高まりそうだ。
Bloombergは今回のアップデートについて、「主に安定性、性能、そして小規模な改善に焦点を当てる」と報じている。watchOS 27は、大幅な外観変更よりも、既存機能の完成度を高める方向に軸足を置く公算が大きい。
現時点で明らかになっている情報は限られるが、AppleがWWDCで追加機能をあわせて発表する可能性は残っている。今回のwatchOS 27では、健康機能がどこまで拡充されるのか、そしてSiriや文字盤といった日常利用に直結する要素がどこまで進化するのかが注目点となりそうだ。