【サンフランシスコ】SnowflakeとAnthropicは、企業のAI導入障壁を下げるため、協業を拡大すると発表した。Snowflakeの「Cortex AI」への「Claude」統合を軸に、データ活用、開発者支援、AIエージェント構築、調達手続きの簡素化、セキュリティ対応まで連携領域を広げる。
発表は、Snowflakeが米サンフランシスコで開催した年次カンファレンス「Snowflake Summit 2026」で行った。両社は2025年12月に、AnthropicのClaudeモデルをCortex AIに直接統合する方針を示しており、今回その協業をさらに拡大する。
Snowflakeによると、今回の取り組みは主に6つの領域で進める。
まず、ClaudeをCortex AIに統合し、企業がデータを外部に移さずにAIを活用できるようにする。これにより、Snowflakeのガバナンスやセキュリティポリシーを維持したまま、テキストや画像など多様なデータにClaudeの推論機能を適用できるとしている。
「Snowflake Intelligence(Copilot)」にもClaudeを搭載する。自然言語で企業データを照会し、インサイトの抽出を支援する。業務コンテキストとガバナンス、先端AIモデルを組み合わせることで、静的なダッシュボードでは把握しにくい因果関係を捉え、具体的なアクションにつなげる環境を提供する考えだ。
開発者向けの連携も強化する。Claude Codeの利用者は、「Cortex Code」プラグインを通じてSnowflake上のデータを開発ワークフローに直接接続できるようになる。
Snowflakeは、企業が独自のAIエージェントを構築できる「Cortex Agent」も提供する。顧客はClaudeを基盤に、顧客対応の自動化やデータ分析、運用業務を担うエージェントを構築できる。作成したエージェントは、Snowflakeのセキュリティおよびガバナンス環境内でそのまま運用できるとしている。
また、Snowflakeは「Claude Marketplace」の初期パートナー6社の1社として参画する。Anthropicへの支払いをSnowflakeのAI機能購入に充当できるようにし、企業の調達手続きの簡素化を後押しする。導入企業として、Block、Carvana、Indeed、Deloitte、Notion、eSentireを挙げた。
両社は、Anthropicのセキュリティ機能「Claude Code Security」でも協力する。同機能は、利用者によるセキュリティ脆弱性の検知、評価、修正を自動化するものだという。
Snowflakeの製品担当シニアバイスプレジデント、クリスティアン・クライナーマン氏は、「Claude Codeを搭載したコーディングエージェント『Cortex Code』は、Snowflake史上最も速いペースで成長している製品だ。現在、7,100人超が利用している」と述べた。
Anthropicでグローバルビジネス開発を統括するスティーブ・コフィールド氏は、「Snowflakeの顧客は、サイバーセキュリティ調査や金融分析、データアプリケーション構築などでClaudeを活用している」とコメントした。