SoftBankの孫正義CEOは6月1日、人工知能(AI)革命について、2000年代のドットコム・ブームを上回り、最大で50倍の規模に達する可能性があるとの見方を示した。米CNBCが報じた。
この発言は、SoftBankが前日にフランスでAIインフラの構築に750億ユーロを投じる方針を打ち出したのに続くもの。投資額は約870億ドルに相当し、5GW規模のAIデータセンター計画を含む。
孫氏は、ドットコム・バブル崩壊についても、長期的な成長局面の中では一時的な調整に過ぎなかったと説明した。その上で、AIは人類が経験してきた中で最大の技術革命であり、いまはまだインターネット黎明期に当たる段階だと述べた。
景気後退への懸念については、調整局面が訪れる可能性を認めた。1929年のウォール街大暴落に触れ、「調整は常にある」とした上で、電子産業や自動車産業も大きな衝撃の後に長期成長を遂げたと指摘。調整局面は最良の投資機会になり得るとの認識を示した。
今回の投資は、SoftBankの欧州におけるAIインフラ投資として最大規模となる。2031年までに、フランス北部のオー・ド・フランス地域圏にあるダンケルク、ボスケル、ブッサンで、合計3.1GW規模のAIデータセンターを整備する計画だ。
孫氏は、エマニュエル・マクロン仏大統領と臨んだ説明の場で、大規模投資を今後も継続する考えを明らかにした。米国でも同様の取り組みを進めて規模を拡大しているとした上で、こうした投資の勢いがフランスを欧州の中核拠点に押し上げるとの見方を示した。
SoftBankはフランスのエンジニアリング企業Schneider Electricと連携し、ダンケルクに大規模な産業生産拠点を整備する予定だ。