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ビットコインの60日変動率が、金ETFに近い水準まで低下している。BlackRockのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏がXへの投稿で示したもので、BlackRockの現物ビットコインETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」の上場後、変動率の低下と高いリターンが併存していると指摘した。

ブロックチェーンメディアのCoinPostが1日付で伝えた。バルチュナス氏によると、ビットコインと金は変動率や相関性の面で急速に近づいているという。

同氏が示したデータでは、IBITの上場以降、ビットコインの60日変動率は継続的に低下した。足元では金現物ETFの水準に近づいており、ビットコインの値動きの荒さが和らいでいることをうかがわせる。

こうした動きは、ビットコインが従来の高リスク資産という見方から離れ、「デジタルゴールド」としての性格を強めつつある可能性を示すものと受け止められている。特に機関投資家にとって、ポートフォリオに組み入れる際の重要な判断材料の一つが変動率であるだけに、足元の安定化は参入ハードルを下げる要因になり得る。

注目点は変動率の低下だけではない。バルチュナス氏は、イラン情勢を受けた地政学リスクの高まりの局面でも、IBITのパフォーマンスが株式を上回ったと説明した。

さらに、BlackRockによるビットコイン現物ETFの申請以降でみた累積リターンは、S&P500連動ETF「SPY」の2倍を超えているとも言及した。変動率を抑えながら株式を上回る収益を維持している点は、不安定な市場環境のなかでIBITの存在感を高める材料となっている。

こうした変化の背景として挙がるのが、ビットコイン現物ETFの登場だ。ETFを通じて機関投資家が規制の枠組み下にある商品でビットコインにアクセスしやすくなり、個人投資家主導で起きやすかった急激な値動きが一部和らいでいるとの見方が出ている。

とりわけIBITのように大手運用会社が提供する商品は、ビットコインを短期的な投機対象ではなく、資産配分の対象として位置付ける流れを後押ししているという。金が担ってきたインフレヘッジや地政学リスク分散の一部についても、ビットコインが代替先として意識され始めている。

もっとも、変動率が金に近づいたからといって、ビットコインが安全資産として定着したことを意味するわけではない。依然として流動性環境やETFへの資金フロー、マクロ経済要因に敏感に反応する資産である点に変わりはない。

市場では、最近の変動率低下が一時的な現象なのか、それとも機関投資家の需要拡大に伴う構造変化なのかを見極める必要があるとの慎重な見方も出ている。

ビットコイン現物ETFの需給もなお不安材料だ。Swissblockは5月26日、ビットコイン現物ETFからの資金流出が加速し、独自のリスク指数も高水準に達したと分析した。同社は、機関投資家の売り圧力が再び市場を支配していると警告している。

その意味で、足元の変動率低下は単なる価格動向ではなく、ビットコインの資産特性の変化を映す指標として注目される。今後は、ビットコインが金に近い安定性を一定程度保ちつつ、株式を上回るリターンを維持できるかが、機関マネーの流入を占ううえで重要なポイントとなりそうだ。

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