Bitcoinの価格動向。写真=Shutterstock

Bitcoinがオンチェーン上の主要支持線付近で反発し、目先は7万8000ドルの回復が焦点となっている。3〜6カ月保有者の実現価格である7万1400ドル前後を維持できれば、戻り局面が続く可能性がある。一方で、テクニカル面ではなお下振れリスクもくすぶっている。

Cointelegraphが5月31日(現地時間)に伝えたところによると、Bitcoinは週末に約2.5%上昇し、30日には7万4000ドル台まで持ち直した。反発の起点は7万2500ドル近辺だった。

今回の下値は、3〜6カ月保有者の実現価格に近い水準で止まった。Glassnodeのデータでは、この層の平均取得価格は約7万1400ドル。アナリストのマーカス・コルビヌスは、この価格帯をBitcoinの最も強い短期支持線と位置付ける。3〜6カ月保有者が依然として含み益圏にあるため、この水準を守ろうとする動きが出やすいとの見方を示した。

次の上値目安として示されたのは7万8200ドルだ。この水準は3〜6カ月保有者の実現価格帯と重なる。Bitcoinは2025年10月の市場急落時に、この水準を下回った経緯がある。

過去データを見ると、中長期ではなお上昇余地が意識される。2017年以降、Bitcoinが同指標を上抜けた後の平均上昇率は、30日後で2.3%、90日後で21.9%、180日後で36.6%だった。足元の7万4000ドル前後を基準にすると、1カ月後は7万5700ドル、3カ月後は9万200ドル、6カ月後は10万1100ドルが試算上の目安となる。

もっとも、短期シグナルの信頼度は相対的に高くない。同条件で利益につながった比率は1カ月後が54.2%、3カ月後が66.7%、6カ月後が79.2%だった。保有期間が長いほど上昇確率は高まる一方、短期の方向感を断定できるほどではないことも示している。

テクニカル面では、なお慎重な見方が残る。Bitcoinは2026年高値の9万8000ドル近辺から急落した後、弱気フラッグを形成している。足元では、その下限にあたる上昇トレンドライン付近で下げ止まっているという。この反発が続けば、上限ラインが位置する9万ドル近辺まで戻り余地が広がる可能性がある。9万ドルは0.786フィボナッチ・リトレースメントの水準とも重なり、3〜6カ月保有者の実現価格帯にも接している。

このため、向こう数カ月の主要な上値目安として9万ドルが意識されている。前提となるのは、現在の支持帯を買いが維持できることだ。逆に、日足終値で下限トレンドラインを割り込めば、下方ブレイクが確定する可能性がある。この場合、ブレイクの水準次第では5万〜6万ドル台まで下値余地が広がる。

そうなれば、足元の反発の意味合いも変わる。支持線での反発が維持されれば中期的な回復シナリオに傾くが、下限を割り込めば、今回の戻りはより大きな下落トレンドの中の一時的な反発にとどまる可能性が高い。

市場の関心は、Bitcoinが7万1400ドル前後のオンチェーン支持線を維持し、7万8000ドル台の回復を試せるかに集まっている。ただ、テクニカル構造はなお弱含みで、今回の反発が中期回復の起点となるのか、それとも追加下落前の一時的な戻りに終わるのかは、支持線を守り切れるかどうかに左右されそうだ。

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