Intelは、AI推論に特化したGPU「Crescent Island」を年内に限定出荷する。英Financial Times(FT)が6月1日(現地時間)に報じた。HBMの代わりにLPDDR5を採用し、冷却方式も空冷とすることで、導入コストの抑制を図る。
FTによると、Intelのデータセンター部門を率いるケボルク・ケチチアン氏は、Crescent Islandについて「18カ月の開発を経て投入する製品で、モデル学習ではなく推論段階に焦点を当てた」と説明した。学習向けGPU「Gaudi」の販売不振に加え、後継開発も中止したことを踏まえ、推論向けに軸足を移した格好だ。
ケチチアン氏は、学習市場について「狙っていない」と述べた。
Intelは、NVIDIAやAMDに対する差別化要因としてコスト競争力を打ち出す。NVIDIAのBlackwellなどで使われる高帯域幅メモリ(HBM)ではなく、より安価なLPDDR5を採用した。冷却も水冷ではなく空冷とし、インフラ構築費の圧縮につなげる。生産は自社ファウンドリで行う計画で、TSMCに依存する競合に比べ、さらなるコスト低減が可能だとしている。
またIntelは、米政府の対中輸出規制を順守する範囲で、中国市場での販売の可否も検討している。
FTは、今回のGPU投入について、リップ・ブー・タンCEOの主導で進める製品ラインアップ再構築の一環だと伝えた。タンCEO就任後、Intel株は年初来で200%超上昇している。
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