写真=Ditonic。MOU締結後に記念撮影する両社関係者。左からLIG D&Aのキム・ジンフン、イ・スンヨンCTO、Ditonicのチョン・ヨンジュ代表取締役、クォン・ジンマン副社長

AIプラットフォームを手がけるDitonicは6月1日、防衛産業企業のLIG D&A(LIG Defense&Aerospace)と、AIベースの「ソフトウェア定義国防(Software-Defined Defense)」環境の構築に向けて協力すると発表した。

今回の協業では、DitonicのAI OS技術とLIG D&Aの防衛分野におけるドメイン知識を組み合わせ、CMS(Combat Management System、戦闘管理システム)やC5I(指揮・統制・通信・コンピューター・サイバーセキュリティ・情報)分野の高度化を進める。

Ditonicはこれに先立ち、独自AIプラットフォーム「D.Hub」の機能を強化した。D.Hubは、データの収集、分類、加工、分析までを一貫して担う基盤で、「Agentic AI」技術を活用し、目的に応じた計画立案から実行までを担うAI OSとして機能するという。

同社はあわせて、世界の防衛産業市場で注目を集める「Decision Intelligence(意思決定インテリジェンス)」プラットフォームの考え方を、独自技術で具現化した点も強調した。

D.Hubは、LIG D&Aの防衛産業向けAIブランド「L-NODE」の中核エンジンとして採用される。セキュリティ上の理由から外部ネットワークと完全に分離された「Air Gap(エアギャップ)」環境でも、クラウドネイティブアーキテクチャに基づいて作戦運用の継続を支えるとしている。

両社は今回の協業を通じ、L-NODEに4つの中核技術を実装する方針だ。具体的には、複雑な戦場状況をAIが理解できる形に文脈化する「オントロジー基盤の戦術インテリジェンス」、膨大な軍の戦術教範を知識グラフ化し、複雑な作戦環境でもデータ間の因果関係を推論する「ハイブリッドRAG」、刻々と変化する戦場データを高速に分析する大容量の時空間データ演算エンジン「Geo-Hiker」、探知・分析・対応・交戦といった各任務を担うエージェントが連携して複合任務を遂行するMAS(Multi-Agent System、マルチエージェントシステム)で構成する。

Ditonicのチョン・ヨンジュ代表取締役は、「世界の防衛産業向けAI市場が一部のビッグテック中心に再編される中、LIG D&Aのグローバルな防衛産業競争力にDitonicのAIプラットフォーム技術を組み合わせることで、韓国が独自技術に基づくソブリン国防AI体制を構築する足掛かりを築いた」と述べた。

LIG D&Aのキム・ジンフンD2Cラボ長は、「DitonicはAI OS技術を持ち、防衛産業の知能化をともに実現する最適なパートナーだ」とコメント。「両社の緊密な協力を通じて、純国産技術であるL-NODEソリューションを高度化し、韓国軍の知能型戦闘能力を一段と引き上げる」と述べた。

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