画像=Red Hat

Red Hatは6月1日、企業におけるAIエージェント活用を支援する「Red Hat Ansible Automation Platform(AAP)」の新機能を発表した。AAP 2.7に加え、新たなオートメーションオーケストレーター(技術プレビュー)を投入し、エージェント型AI時代のIT運用を支える実行基盤としての機能を強化する。

同社は、AIの判断と実際のIT運用を結び付けるうえで、信頼性とガバナンスを備えた自動化基盤が重要になると説明する。今回の更新では、人による監督とAIの知見を組み合わせながら、複雑なAIワークフローをオーケストレーションできるようにした。

新機能の1つである「bring-your-own-knowledge(独自ナレッジベース連携)」では、組織固有の情報を自動化向けインテリジェントアシスタントに取り込み、文脈に沿ったAIの応答生成を支援する。

また、Ansible Automation Platform向けのModel Context Protocol(MCP)に対応したサーバーにも対応した。これにより、個別のカスタム連携を行わずにAIツールと自動化機能を接続でき、AIベースの自動化導入を簡素化できるとしている。

Red Hatは今回のアップデートについて、Ansible Automation PlatformがIT運用にAIを本格導入したい企業にとって、中核となる自動化基盤へ進化する節目になると位置付ける。企業はAI導入のために既存環境を一から作り直す必要はなく、これまで検証してきたプレイブック資産をガバナンスの効いた基盤として活用できるという。AIエージェントが状況を調査して推奨策を示し、人がそれを承認したうえで実行する運用モデルへの移行を想定している。

Red HatのAnsible部門でバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるサティシ・バラクリシュナン氏は、「AIがIT運用のスピードと規模を急速に変える中、Red Hatはインテリジェンスを信頼できるアクションに変える、ガバナンス重視の自動化基盤を提供する」とコメントした。

そのうえで同氏は、AAPがタスクやイベント、AIを活用した多段階の自動化を包含するコントロールプレーンとして機能すると説明。自動化の対象が従来の決定論的な処理から、成果起点の包括的なオーケストレーションへ広がるとの見方を示した。さらに、AIによる推論と検証済みの自動化を組み合わせて実行することで、顧客はAIトークンやコンピューティングコストを抑えながら、効率性とイノベーションの最大化を図れるとしている。

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