Bitcoinの200週移動平均線が6万1000ドルを上回り、長期的な上昇基調を示す指標として市場の関心を集めている。BlockstreamのCEO、Adam Back氏もSNSで同指標に言及し、構造的な強気シグナルだとの認識を示した。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが5月31日(現地時間)に報じたところによると、Back氏はBitcoinの200週移動平均線の上昇を取り上げ、長期トレンドの強さを示す材料として改めて注目した。
200週移動平均線は約4年分の週次終値を反映する長期指標で、短期的な値動きよりもBitcoinの大きなトレンドを測る基準として使われる。今回の上昇で同指標は、5月初旬に6万ドルを超えてから1カ月足らずで約1000ドル切り上がった。現在の価格水準では、長期保有者の売りを市場の買い需要が継続的に吸収している可能性を示すとの見方がある。
Back氏はSNSで「Bitcoinの200週移動平均線が6万1000ドルを超えた」と投稿し、長期トレンド指標の上昇を強調した。当時の現物価格はこの水準を大きく上回って推移しており、5月初旬に同氏が最初に注目した時点での現物価格と200週移動平均線の乖離も維持されていたという。
この指標は、過去のBitcoin相場のサイクルでは底値圏における主要な支持線として機能してきた。2022年の弱気相場では、Bitcoinが同線を下回って週足を終える異例の局面もあったが、その後は急速に持ち直した。サイクルの進行に伴い、長期的な強気構造を測る基準線も段階的に切り上がってきたとされる。
Back氏はあわせて、チャーリー・マンガー氏の発言として知られる一節にも触れた。優良株を200週移動平均線でのみ買っていたとしても、長期的にはS&P500を大きく上回れたはずだという趣旨の言葉を引きつつ、マンガー氏とウォーレン・バフェット氏はBitcoinを理解していなかったとも指摘した。あわせて、その見方は初期のインターネットを過小評価した議論に近いと主張した。
今回の発言は、短期的な相場観というより、長期投資の規律を重視する立場を示したものといえる。200週移動平均線近辺は歴史的にBitcoinの長期トレンドに対する割安圏として機能してきたとされ、短期売買よりも継続的な買い増し戦略の方が有効だったという説明だ。Back氏もこれまでも、こうした買い増し戦略を繰り返し支持してきた。
市場では、200週移動平均線が今後も上昇を続けるかどうかは需要の持続性に左右されるとの見方が出ている。機関投資家と個人投資家の買いが売り圧力を吸収し続けられなければ、現在のトレンドラインの上昇も維持しにくくなるためだ。オンチェーンデータも、足元ではこうした構造的な買いが続いていることを示す材料とされている。
このため、市場の次の焦点は現物価格そのものよりも、長期トレンドラインとの乖離が維持されるか、そしてそれを支えるだけの需要が続くかに移っている。200週移動平均線が一段と切り上がったことで、長期保有者にとっては市場の底値圏と構造的なトレンドを見極める基準としての意味合いが強まったとの分析もある。
Back氏はSNSで「#bitcoin 200wma passed $61k」とも投稿している。