写真=Hecto WalletOne

ブロックチェーン向けウォレットインフラを手がけるHecto WalletOneは6月1日、ウォレット開発APIサービス「Octet」で、GiwaとMaruのテストネットAPIの提供を開始した。国内ブロックチェーンネットワークへの対応を広げ、Web3企業によるウォレット開発やステーブルコイン基盤サービスの開発・検証を支援する。

今回の対応により、Web3サービスを開発する企業は、独自にブロックチェーンノードを構築しなくても、Octetの開発者向けツールとテストネットAPIを組み合わせて利用できる。これにより、取引テストやスマートコントラクトのデプロイ、トークン送信機能の実装が可能になるという。

GiwaとMaruは、国内のデジタル資産エコシステム関連企業が構築を進めているメインネットで、ステーブルコインなど次世代のデジタル金融インフラとして注目を集めている。今回の追加で、Octetの対応メインネットは24に増えた。

Octetは、ブロックチェーンノードの構築・運用管理機能をAPIで提供するデジタル資産ウォレット構築インフラサービス。ウォレット作成、鍵管理、資産モニタリングなどの機能をSaaS形式で提供し、Web3サービス開発の負担軽減につなげる。

同社によると、ウォレットを自社開発する場合は約60日かかるのに対し、Octetを利用すれば構築期間を最短5日程度に短縮できる。必要な開発人員も、自社開発時の5分の1程度で済むとしている。

セキュリティ面では、マルチシグとMPCを採用した。現在は大手金融機関や暗号資産事業者、法人向けウォレットサービスなどで活用されているという。

Hecto WalletOneは今後、Octetインフラの高度化を通じて、国内外のステーブルコインや各種メインネットのエコシステムへの対応を拡大する方針だ。グローバルなステーブルコインインフラの構築から、暗号資産規制に対応したウォレットサービスまでを一体で提供し、金融機関やプラットフォーム企業との協業拡大も目指す。

同社関係者は「GiwaとMaruのテストネット対応は、国内でWeb3サービスの立ち上げを進める企業が、安定した環境でステーブルコイン基盤サービスを開発できるようにするためのものだ」と説明した。その上で、「Octetインフラをさらに拡張し、ステーブルコイン決済や組み込み型ウォレット『Ohai Wallet』など、金融とブロックチェーンを融合したサービスの標準モデルを示していきたい」と述べた。

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