OpenAIが、日本の金融機関に対し、サイバー攻撃への防御強化を目的としてGPT-5.5モデルへのアクセスを提供した。ロイター通信が29日に報じた。
報道によると、カタヤマ・サツキ財務相は、東京でOpenAIのジェイソン・クォン最高戦略責任者(CSO)と会談した後、記者団に対し、今回の措置について「日本の金融機関のサイバー攻撃に対する防御能力を強化する大きな前進だ」と述べた。
日経はこれに先立ち、MUFG、三井住友銀行、みずほ銀行の邦銀大手3行がOpenAIの最新モデルにアクセスできる見通しだと報じていた。対象モデルはAnthropicの「Claude Mythos」と同水準とされる。MUFGとみずほ銀行はコメントを控え、三井住友銀行は回答しなかった。
カタヤマ財務相は、日本政府と金融機関がClaude Mythosの利用権の確保も進める方針を明らかにした。日本では5月、Claude Mythosが金融システムに及ぼすサイバー上の脅威への対応を目的に、官民合同のワーキンググループを立ち上げている。
高度なコーディング能力を備えたAIモデルの登場により、ハッカーが脆弱性を見つけて悪用する能力も大幅に高まっている。こうした状況を受け、AI開発企業が信頼できるパートナーに限って最新モデルを先行提供する動きが対応策の一つとなっている。OpenAIはこれに先立ち、欧州企業にも同様のアクセス権を付与していた。
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