上位機能の一部を省く一方、移動中の画面安定性と交換式フレームを特徴とする「a01」。写真=XREAL

XREALは、低価格ARグラス「a01」を7月に米国で発売する。価格は299ドルから。新サブブランド「X by Xreal」の第1弾製品として投入し、移動中の画面ブレを抑える機能や交換式フレームで差別化を図る。

米メディアのThe Vergeが27日(現地時間)に報じた。これに合わせてXREALは、新サブブランド「X by Xreal」を立ち上げ、軽量スマートグラスのa01を公開した。

a01は、単に価格を抑えた廉価版ではなく、利用シーンを絞って機能を最適化したモデルという位置付けだ。前面フレームを交換できる設計を採用し、同社は「非常に安定した揺れ防止モード」を適用したとしている。価格競争力に加え、移動中のコンテンツ視聴時の安定性と装着性を打ち出す。

XREALはa01について、「業界初の空間揺れ防止アルゴリズム」を採用したと説明している。地下鉄や航空機など揺れの大きい環境でも画面のブレを抑え、映像がぼやけたり色が薄く見えたりする現象の軽減を目指す。移動中の動画視聴ニーズの拡大を背景に、体感品質の向上を狙った機能とみられる。

一方、上位モデルに搭載されるDoFトラッキング機能は備えない。頭の動きや視線の変化を精密に追跡する用途には対応せず、複雑な空間認識よりも、表示の安定化と軽量設計を優先した。

外観面では交換式フレームも特徴の1つだ。スポーツ、ステルス、クラシックの3種類を用意し、用途やスタイルに応じて付け替えられる。追加フレームの単品販売の有無や価格は明らかにしていない。

ハードウェア面では携帯性と表示性能を重視した。重量は約62g。ディスプレイは最大1600ニトで、HDR10をサポートする。長時間装着時の負担を抑えつつ、屋内外での視認性確保を意識した仕様とした。

ただし、利用形態には制約もある。a01は他のXREAL製品と同様、バッテリーを内蔵しておらず、スマートフォンやノートPCに有線接続した状態でのみ利用できる。単体動作型ではなく、外部機器の画面を拡張して表示するディスプレイ型スマートグラスの位置付けを維持する。

ARグラス市場では、高価格帯と用途の限定性が普及の重荷になってきた。a01は上位機能の一部を省く一方で、価格、装着感、移動中の使い勝手を強化することで、より幅広い消費者への浸透を狙う製品といえそうだ。

新サブブランドの第1弾となるa01が市場で受け入れられるかどうかは、ブレ抑制機能の実用性と、有線接続を前提とする使い方に対する消費者の評価が焦点となる。

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