Ethereumのイメージ写真=Shutterstock

Ethereumは2000ドル近辺で、方向感を欠く展開が続いている。

Cointelegraphによると、Ethereumは27日(現地時間)時点で、2150ドルの抵抗帯を回復できないまま軟調に推移した。一方、先物市場では新規のショートポジションが積み上がっており、相場が反転した場合にはショートスクイーズが起きる可能性も意識されている。

当面の焦点は、2000ドルのサポートを維持できるかどうかと、2150ドル超にたまる流動性をどちらに取り込むかだ。Ethereumは17日に2150ドルを割り込んで以降、この水準を回復できていない。2150ドルは2月から4月にかけて上昇を阻んだ抵抗線でもあり、足元で2000ドル前後のもみ合いが続く中、市場では下値維持によってショートの買い戻しが加速するかに注目が集まっている。

先物市場のデータは、単純な下落局面とは異なるシグナルを示している。直近1日でEthereumの未決済建玉は約35万ETH増加したが、価格は2000ドル近辺を維持した。下落局面でも建玉が積み上がったことは、ロングの清算よりも新規ショートの流入が相場を押し下げた可能性を示している。

資金調達率(ファンディングレート)もプラス圏を維持した。月次ベースの資金調達率は0.0049%のプラスで、価格が弱含む中でも一部のトレーダーがロングの維持コストを負担していることを示す。買い手と売り手の双方が積極的にポジションを積み上げている状況といえる。

短期的な分岐点は2000ドルとみられる。レバレッジをかけたロングポジションの清算リスク帯は10億ドルを超えた。一方、2150ドル超には15億ドル超、別集計では21億ドル規模の短期ショート流動性が集まっている。2000ドルを維持できれば、ショートの買い戻しが重なって反発につながるとの見方がある。トレーダーのアルディも日足チャートの分析で、現在の価格帯を主要な分岐点に挙げた。

オンチェーンデータでは、保有主体ごとの差が鮮明になっている。2023年以降、100〜1000ETHを保有する中堅ウォレットの参加は一貫して減少している。この層の保有量は2023年の高値期に約1620万ETHだったが、足元では約875万ETHまで減った。個人投資家の比重が高い中堅保有層の投資意欲が後退した流れといえる。

一方、1000〜1万ETHを保有する大口投資家は、2024年のEthereum上昇局面で影響力を強めた。この層の保有量はラリー前の1240万ETHから1580万ETHまで増えたが、その後は再び減少し、5月25日時点では1270万ETHとなった。上昇局面で積み増した持ち高の一部を落とした格好だ。

ただ、1万〜10万ETHを保有する超大口ウォレットの残高は過去1年で約30%増え、1470万ETHから1900万ETHへ拡大した。中堅保有層の参加は細ったものの、いわゆるクジラによる買い増しは続いている。

こうした状況からみると、短期的な値動きは2000ドルを守れるかどうかに左右される公算が大きい。サポートを割り込めばレバレッジロングの清算圧力が強まる一方、維持できれば2150ドル超に積み上がるショート流動性が買い戻し需要に転じ、相場変動を高める可能性がある。市場では、未決済建玉の増加、プラス圏の資金調達率、クジラの買い増しが同時に進む中、Ethereumが次にどちらの流動性を先に取りに行くかを見極めようとしている。

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