Bitwise Europeは、Canton Networkのネイティブトークン「CC」に連動するETP「Bitwise Canton ETP」を、Deutsche BörseのXetraに上場した。ティッカーは「BWCC」。
5月27日付のCoinPost報道によると、BWCCはKaikoが算出する「CANTO Reference Rate LDNLF」に連動する。総経費率は年0.85%。発行体のBitwise Europe GmbHが保有するCCトークンを100%の裏付け資産としてコールドストレージで保管し、一般の証券口座で売買できる。暗号資産ウォレットは不要としている。
今回の上場は、Canton Networkへの機関投資家の投資アクセス拡大という点で注目される。Canton Networkは、Goldman Sachs、BNP Paribas、Deutsche Börse、Broadridgeなどが参加して開発した、プライバシー機能を備えた機関投資家向けのレイヤー1ブロックチェーン。ビットコインやイーサリアムのように全取引を公開する仕組みとは異なり、各参加者が自らに関係する取引データのみを参照・検証できる設計を採る。金融機関の機密性やコンプライアンス要件を意識した構造だという。
Bitwiseの欧州責任者兼マネージングディレクター、ブラッドリー・デューク氏は、Canton Networkについて「グローバル金融市場を視野に設計されたブロックチェーンプラットフォームだ」と説明した。機関投資家のコンプライアンス要件に対応するため、プライバシー、相互運用性、プログラマビリティを備えているとした。
参加企業の裾野も広がっている。Visaは25日、大手決済企業として初めてスーパーバリデーターとして参加すると発表した。これにより、ネットワークの中核インフラ運営やガバナンス投票に関与する。Mizuho Financial Groupも4月、Nomura Holdingsなど4社とともに、日本国債を活用したデジタル担保管理の実証を始めると明らかにしていた。
投資商品分野でも動きが広がる。21Sharesは今月、米NasdaqにCCトークン連動の現物ETF「21Shares Canton Network ETF」を上場した。米国と欧州で、Canton Network関連の投資商品が相次いで市場に投入されている。
Canton Networkの運営会社であるDigital Asset Holdingsも資金調達を進めている。Bloombergによると、同社は企業価値約20億ドルを前提に、3億ドルの資金調達を実施中で、a16z cryptoが同ラウンドを主導している。手続きは数週間以内に完了する見通しという。
BitwiseはXへの投稿で、「Bitwise Canton ETP(BWCC)」がDeutsche BörseのXetraで取引を開始したと発信した。BTC、ETH、SOLなどに連動する同社の既存の欧州ETPラインアップに、新たに加わるとしている。