NEAR Protocol(写真=Shutterstock)

BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は26日、NEAR Protocolのトークン「NEAR」について、2027年までに最大20倍へ上昇する可能性があるとの見方を示した。背景として、プライバシーを重視した送金需要の拡大と、AIエージェントと相性の良い設計を挙げた。

Cointelegraphによると、ヘイズ氏はポッドキャスト「The Rollup」に出演し、NEARの「Intent」構造がブロックチェーンの利用形態を変える可能性があると説明した。

同氏は、NEARのIntentを使えば、ブリッジや複数のウォレット、分散した流動性ルートを介さずに、AIエージェントが複数のブロックチェーン間で資産を秘匿したまま移転できると主張した。

さらに、「シールド化したZcash資産を、NEARのIntentを通じてインターネット上の誰にでも匿名で送れる」と述べ、「プライバシーとクロスチェーンでの移動性を同時に解決する構造だ」と評価した。市場では、NEARが単なるスマートコントラクト基盤にとどまらず、AIベースの自律型アプリ向け決済・取引基盤を目指しているとの見方も出ている。

ヘイズ氏は、足元で急騰したZcashもNEAR強気の背景材料として取り上げた。Zcashは過去1年で1000%超上昇し、プライバシー重視の暗号資産への関心を改めて高めたという。

同氏がNEARに強気の見方を示すのは今回が初めてではない。5月に公表した文章では、NEARをZcash、HYPEと並ぶ、高リターンを狙う代表的な投機的資産に位置付けた。

その後の投稿でも、これら3資産を「聖なる三位一体」と表現し、従来の見解を繰り返し強調してきた。

相場も一定の反応を示している。ヘイズ氏が公の場でNEARに言及し始めて以降、同トークンの価格は約90%上昇したとされる。

ヘイズ氏は2025年、Zcashについて「ZEC to $10k」との表現で強気見通しを示していた。Zcashはその後、数週間で350%超上昇した。

テクニカル面でも強気シグナルが意識されている。NEARは、2023〜2024年の反発局面に近い値動きを見せているという。

当時は0.9ドル近辺で反発した後、約250%上昇した。足元でも同様のサポート水準で反発が見られ、日足の相対力指数(RSI)は88付近まで上昇している。強い買いが続いているとの見方が出ている。

移動平均線の形状も良好とされる。短期トレンドを示す50日指数移動平均線(EMA)が、長期の200日EMAを上抜ける「ゴールデンクロス」が形成されたためだ。市場では、中長期の上昇転換シグナルと受け止められている。

一方、短期的には3.38〜4ドルが主要なレジスタンスとして意識されている。過去にはサポートとして機能した水準だが、現在は売り圧力が集まりやすい価格帯とされる。

市場では、NEARが4ドルを明確に上抜ければ、9〜10ドルまで一段高となる余地があるとの見方が出ている。

逆に、このレジスタンスを突破できなければ、調整幅が広がる可能性もある。その場合、価格は50日線と200日線近辺まで下落し、足元の水準から最大45%下落する可能性があるとの指摘もある。

NEARの今後の焦点は、プライバシー需要の拡大が続くかどうかと、4ドルの節目を突破できるかにある。

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