BitMine(写真=Shutterstock)

BitMine Emergent Technologiesがイーサリアムの保有を一段と積み増した。1週間で11万1942ETHを追加取得し、総保有量は539万404ETHに達した。これはイーサリアム総供給量の4.47%に相当する。

27日、ブロックチェーンメディアのCoinPostによると、同社のETH保有量は1億2070万ETHの総供給量に対して4.47%を占める。BitMineは、ETH価格を1枚2134ドルで算定した場合、保有ETHの時価は約115億ドルになると説明した。週間ベースの購入規模としては、2025年12月以降で最大としている。

BitMineの取締役会長を務めるトム・リー氏は、ETHが2200ドルを下回った局面を買い増しの好機と判断したと明らかにした。「最近イーサリアムが2200ドルを下回った局面を魅力的な買い機会と見た」と述べ、追加取得の背景を説明した。

同社は保有拡大に加え、ステーキング収益の積み上げも進めている。25日時点でステーキング中のETHは471万2917ETH。7日時点の年率換算の利回りは2.75%としており、同条件で全保有分を運用した場合、年間のステーキング収益は2億7600万ドル規模に達する可能性があるとしている。

こうした運用の中核を担うのが、機関投資家向けステーキングインフラ「Made in America Validator Network」(MAVAN)だ。同プラットフォームはもともとBitMineの自社イーサリアム財務運用向けに開発されたもので、今後は受託機関や機関投資家向けにも提供範囲を広げる計画という。すでに保有ETHの一部は同プラットフォームでステーキングしている。

同社の総資産は、暗号資産と現金、「ムーンショット」資産を合算して123億ドルとしている。内訳はETHの比率が最も大きく、現金4億4400万ドル、Beast Industriesへの2億ドルの投資、Eightco Holdingsへの9500万ドルの投資などを含む。

市場では、今回の買い増しは単なる財務戦略にとどまらず、イーサリアムネットワークを通じた収益化や機関投資家向けサービス拡大を視野に入れた動きと受け止められている。BitMineは4月9日、NYSE AmericanからNYSEへ上場市場を移し、ティッカーシンボルは従来通り「BMNR」を維持している。

トム・リー氏は長期目標についても言及した。「ウォール街の資産トークン化とエージェント型AIは、いずれもイーサリアムの追い風になる」とした上で、年内にイーサリアム供給量の5%確保を目指す「5%の錬金術」戦略の達成可能性を示した。現在の保有量は、この目標の89%水準に達しているという。

今後は、BitMineが追加取得を続けて5%目標に到達できるかに加え、自社ステーキング基盤を外部機関向けに展開し、ETH保有戦略を事業化できるかが焦点となる。ETH価格の変動やステーキング利回り、機関資金の流入ペースも影響しそうだ。

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