XRPは短期的に軟調な推移が続く一方、月足チャートのパターンが維持されれば中長期的に11ドルまで上昇する可能性があるとの分析が示された。注目水準は下値の1.11ドルと上値の3ドルだ。
The Crypto Basicが25日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのイグラック・クリプトは、XRPが月足ベースで拡大型下降ウェッジを形成していると分析した。この構造が崩れなければ、XRPが11ドルに到達する可能性を53%と見積もっている。
足元の下落について同氏は、トレンド崩壊ではなく、既存のチャートパターンの範囲内で進む調整局面と位置付けた。XRPは直近2週間で11.6%下落したが、パターンそのものはなお維持されているとの見方だ。
拡大型下降ウェッジは、最終的な急落の後に強い反発へ転じるケースがあるとされる。イグラック・クリプトは、XRPでも同様の展開が起こり得るとみている。
同氏によれば、このパターンは2025年1月に付けた3.4ドルの高値以降に形成された。XRPはその後、安値を切り下げながら下落し、2025年4月に1.61ドルまで下げた後、3ドル超まで持ち直した。
さらに同年10月の市場急落では1.37ドルまで下落。その後、2026年初めには1.1ドルまで値を下げ、より低い安値を付けた。こうした値動きによって下方トレンドラインの傾きが強まり、現在の拡大型下降ウェッジが形作られたという。
目先の注目水準として同氏が挙げたのは、1.11ドルと3ドルだ。1.11ドルは重要な下値支持線とされ、2026年2月の急落局面で買いが入った水準でもある。
この支持線を明確に割り込んだ場合、XRPはウェッジ下限のトレンドラインに沿って0.32ドルまで下落する可能性があるという。同氏はこの下落シナリオの確率を43%とみている。
一方、強気転換の判断基準として示されたのが3ドルだ。3ドルはパターン上限の抵抗線と重なる水準で、ここを上抜けば上昇モメンタムの回復を確認できると分析した。
その場合、XRPは7〜11ドルのレンジまで上昇する可能性があり、上昇の勢いが強まれば、さらに値幅が広がる余地もあるとしている。
もっとも、短期的な警戒感は残る。イグラック・クリプトは現在の相場局面について、弱気圧力が圧縮された状態にあるとしつつも、パターンが完全に崩れない限り、大局的な構図はなお強気だと評価した。
また、明確な方向感が出るまでは、もみ合いの長期化や投資家心理の悪化、ボラティリティの拡大が起こる可能性もあると付け加えた。
別のアナリスト、チャート・ナードは、長期移動平均線の観点から追加下落の可能性を指摘した。XRPは約4カ月にわたり50カ月指数平滑移動平均線(EMA)付近で推移しており、現時点で同指標は1.30ドル前後にあるという。
同氏は、現在の値動きが過去の弱気相場と似ていると分析する。2019〜2020年の弱気相場では、XRPは50カ月EMAを割り込んだ後に61%下落し、2022年も同様に50カ月EMAを下抜けた後、48%下落したとしている。
このため、月足ベースでXRPが50カ月EMAを下回って引けるかどうかが、当面の重要な確認ポイントとなる。3ドルの上抜けが中長期の上昇シナリオを裏付ける一方、1.11ドルと50カ月EMAは下方圧力が強まるかどうかを見極める分岐点として意識されている。
XRP相場は足元で、長期上昇への期待と追加調整への警戒が交錯する局面に入っている。