人工知能(AI)ベースのメールセキュリティを手掛けるスタートアップOceanが、ステルスモードを終了し、2800万ドルを調達した。出資にはLightspeed Venture Partners、Picture Capital、Cerca Partnersのほか、エンジェル投資家が参加した。
SecurityWeekの報道によると、Oceanは2024年にシェイ・シュワルツ氏とオラン・モヤル氏が共同創業した。受信メールを1通ごとにAIエージェントが精査するプラットフォームを開発している。
同社のAIエージェントは、送信者の意図を見極めるとともに、会話の文脈や過去のやり取りを照合しながら脅威を検知する。送信基盤、添付ファイル、リンク、送信者の真正性、送金や支払いに関する依頼、ユーザーからの報告などを総合的に分析し、ビジネスメール詐欺(BEC)や取引先を装う詐欺、AI生成フィッシングといった巧妙化する攻撃への対策を主眼とする。
また、セキュリティチームによる報告メールの分類、隔離の解除、インシデント対応の自動化を支援するほか、不審なメッセージを受け取った従業員にリアルタイムでガイダンスを提供する。
シュワルツCEOは「問題は、もはや悪性メールそのものを検知することではない。完全に正常に見えるメッセージに潜む悪意ある意図を見抜くことだ」と述べた。
その上で、「攻撃者はAIを使って自然な文章を作成し、実際のプロジェクトに言及し、信頼されている同僚になりすます。見分けるのはほぼ不可能になっている。Oceanは表層的なフィルタリングをAIエージェントに置き換え、すべてのメールを調査して文脈を確認し、悪意ある意図を大規模に特定する」と説明した。