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海外の暗号資産投資家の間で、韓国株指数「KOSPI200」に関連した取引が増えている。分散型デリバティブ取引所Hyperliquidで売買が拡大しており、KOSPIの高値更新や政策面の追い風、半導体比率の高さが背景にあるとの見方が出ている。

ブロックチェーン専門メディアのCryptopolitanは5日(現地時間)、HyperliquidでKOSPI200関連の取引が増加していると報じた。

Hyperliquidの取引データによると、同日時点でKOSPI200関連ポジションの約63%が含み益の状態にある。未決済建玉は12万1000ドルで、規模はなお限定的だ。

もっとも、KOSPIが過去最高値を更新した後に売買が増え始めたことから、一部に限られていた需要が広がる可能性も指摘されている。

背景には、KOSPI200の大幅上昇がある。直近1カ月のリターンは31.84%、過去12カ月では209%を超えた。

値動きの大きさはビットコイン(BTC)を上回ったとされ、投機色の強いトークンやアルトコインに近い値動きだったとの見方もある。一方で、専門家は、KOSPI200が単なる投機対象ではなく、ファンダメンタルズに裏打ちされた成長資産として暗号資産トレーダーを引きつけていると分析している。

政策変更も資金流入の一因とみられている。政府は2024年に企業バリューアップ・プログラムを導入し、割安株の価値向上と市場の再評価を後押しした。

さらに2025年12月には、配当課税を45%から13〜30%へ引き下げ、国内株の投資妙味を高めた。KOSPIの低評価は足元の景気要因より企業統治の問題に起因するとの見方があり、バリューアップ政策が本格的な再評価のきっかけになっているとの分析も出ている。

バリュエーション面でも、過熱というより再評価局面に近いとの見方が強い。KOSPIの株価収益率(PER)は26.41で、NASDAQの23.90に近く、S&P500の30.90を下回る。

企業業績の成長が続く中でも、相対的な割高感はなお小さいことが、関連取引を呼び込む要因の一つとされる。

KOSPI200は、AI需要の恩恵が期待される半導体株の比率が高い点でも注目を集める。SK hynixやSamsung Electronicsなど半導体企業の構成比は42%に達する。

業界では、KOSPIをAIシフトの恩恵を受けやすい資産の一つと評価する一方、バブル的な割高感ではなく「ディープバリュー」の性格を備えている点が、資金シフトの根拠を強めているとみている。

こうした動きは、Hyperliquid全体の売買動向とも重なる。直近データでは、株式・株価指数が原油先物や貴金属を上回り、最も活発に取引される資産クラスに浮上した。

TradeXYZのS&P500指数は、日次出来高ベースでビットコイン、Ethereum、HYPEに次ぐ4位となった。

暗号資産市場への信認低下も一因として挙げられる。収益を生むアプリであってもハッキングリスクや不確実性が高まり、トレーダーがより安定した成長先を探しているという。

Hyperliquidのようなプラットフォームが、多様な資産に連動する取引契約を提供し、選択肢を広げたことも追い風になっている。

今回の動きは、暗号資産デリバティブのトレーダーが、投機色の強いトークンではなく、政策支援、業績成長、AIエクスポージャーを併せ持つ韓国株に資金の一部を振り向け始めた兆候と受け止められている。

未決済建玉の規模はまだ小さいが、KOSPIの堅調地合いが続けば、関連取引は一段と増える可能性がある。

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