Anthropicのサイバーセキュリティ向けAIモデル「Mythos」 写真=Shutterstock

Anthropicのグローバル政策責任者を務めるマイケル・セリト氏が来週、韓国を訪問する。韓国の国家AI戦略委員会と会談し、サイバーセキュリティ分野に特化したAIモデル「Mythos」を軸に、AI安全保障分野での協力策を協議する見通しだ。

6日に業界関係者が明らかにしたところによると、双方はMythosの活用可能性を踏まえ、サイバー防衛力の強化に向けた政策連携について意見を交わす予定だ。

Mythosは、ソフトウェアの脆弱性検出や多段階のサイバー攻撃に関するシミュレーション分析に特化したモデル。一般的なチャットボット型AIに比べ、複雑なコード上の欠陥を見つけ出す能力を高めたとされる。人間のセキュリティ専門家が長年見落としてきた脆弱性を発見したとも伝えられ、注目を集めた。

Anthropicは悪用リスクを理由にMythosを一般公開しておらず、官民連携のセキュリティプロジェクト「Project Glasswing」を立ち上げた。Amazon、Apple、Microsoft、Google、Ciscoなど約40社が参加しており、参加企業に対して限定的にMythosを提供している。

韓国政府も同プロジェクトへの参加を模索している。科学技術情報通信部のリュ・ジェミョン第2次官は4月22日、World IT Showで「AnthropicのProject Glasswingをはじめ、OpenAIのセキュリティ議論に韓国が公式に参加できる可能性を探っている」と述べたうえで、「どのような形であれ、直接的な情報共有が必要だ」と語った。

Anthropic側は、ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信部長官との面会も希望しているという。

もっとも、実際の会談相手は流動的だ。最大野党「共に民主党」は、国家AI戦略委員会のイム・ムニョン常任副委員長を、6月3日投開票の光州・光山乙の国会議員補欠選挙に戦略公認する方針を決めた。このため業界では、イム副委員長が別の立場で出席する可能性や、代理が対応する可能性もあるとみられている。

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