画像=Ablly、Zigzag、W Conceptの各アプリ画面

韓国の女性向けファッションプラットフォーム大手、Ablly、Zigzag、W Conceptの3社で、2025年業績の収益性に差が出た。2026年は、Abllyが技術強化と新規事業の拡大、Zigzagが配送競争力と商品領域の拡充、W Conceptがブランド力とサービス刷新を軸に、それぞれ異なる成長戦略を打ち出す。

業界では現在も、Ablly、Zigzag、W Conceptの3社が女性向けファッションプラットフォーム市場で主要プレーヤーとして競争を続けている。

売上高ではAbllyが先行した。運営会社Ablly Corporationの2025年売上高は3697億ウォンで、前年から10.6%増加。3社で最大だった。2021年の935億ウォンと比べると、295.5%増となる。

Zigzagを運営するKakao Styleの2025年売上高は2192億ウォンで、2021年の652億ウォンから236%増加した。W Concept Koreaの2025年売上高は1195億ウォンと、2021年の1014億ウォンから17.8%増え、増収基調を維持した。

一方、収益面では差が鮮明になった。Ablly Corporationは2025年に営業損失43億ウォンを計上し、2期連続の赤字となった。ただ、前年の営業損失154億ウォンからは、赤字幅を72%縮小した。

同社は、男性向けファッションプラットフォーム「4910」や日本向けサービス「Amood」など、新規事業への投資が影響したと説明している。主力事業のAblly単体では、2025年の売上高が3374億ウォン、営業利益が130億ウォンだった。

Kakao Styleは2025年に営業利益58億ウォンを計上し、前年の22億ウォンから利益を伸ばした。2023年の赤字から2024年に黒字転換し、2025年も増益を確保するなど、収益改善の流れを維持している。

これに対し、W Concept Koreaは2025年に営業損失31億ウォンを計上し、赤字に転落した。前年は営業利益16億ウォンだった。売上高は小幅に増えたものの利益には結び付かず、2026年は収益性の立て直しが大きな課題となる。

【2026年戦略は3社3様】

2026年に向け、3社はそれぞれ異なる戦略を打ち出している。

Abllyは、既存コマース事業の運営効率改善と技術強化を通じて、取扱高の拡大を目指す。女性向けファッションコマースで、より利便性の高い購買環境を整え、競争力を高める方針だ。

あわせて、新規事業による事業ポートフォリオの多角化も継続する。男性向けファッションプラットフォーム「4910」の事業拡大に加え、日本向けサービス「Amood」を軸にグローバル展開も広げる計画だ。10~20代向けのデータ基盤を活用したビューティーPBの投入も準備している。

Zigzagは、30代女性の顧客層拡大と配送競争力の強化を2026年の重点課題に据える。30代後半向けの品ぞろえを強化し、同年代の嗜好に合わせた商品推薦技術を高度化することで、取扱高の拡大につなげる考えだ。

配送面では、「直進配送」の拡大を加速する見通しだ。会社によると、2025年の取扱高に占める「直進配送」の比率は、2022年比で約22ポイント上昇した。対象商品の拡充に加え、ビッグデータを活用した在庫運用の効率化も進める。

カテゴリの多角化にも力を入れる。ビューティー分野では独占商品や先行発売商品の強化を進め、ライフ分野では美容家電やデジタルアクセサリーへと領域を広げる。フード分野でも人気デザートを中心に品目拡大を検討しており、クリエイターマーケティングなどを通じた集客強化も見込む。

W Conceptは2026年、ファッションプラットフォームとしての競争力強化に軸足を置く。先月には、ファッション分野の専門家であるLee Ji-eun氏を新たに代表に選任し、同分野の競争力強化を加速しているという。

国内外のファッションブランドを拡充して商品競争力を高めるほか、ブランドの魅力を効果的に伝える高感度なコンテンツも拡大する計画だ。

またW Conceptは15日、モバイルアプリのメイン画面を刷新するなど、サービス改編も進めた。単なる商品陳列型の構成から脱し、ブランドのルックブックや自社制作のビジュアルコンテンツを前面に打ち出したのが特徴だ。ブランド中心のプラットフォームとしての立ち位置をより鮮明にする狙いがあるとみられる。

【AI活用が競争力を左右】

事業戦略に加え、AIの活用も各社の競争力を左右する要素として浮上している。Abllyは、既存のAI推薦技術とプラットフォーム基盤の高度化を進め、収益性の改善につなげる方針だ。

同社は約1000万人規模のユーザーデータとAI推薦システムを、「4910」や「Amood」などの新規事業にも適用している。マーケティングやインフラのコスト負担を抑えながら、収益性と成長の両立を狙う。

Zigzagは、AIを顧客向けサービスの高度化と社内業務の効率化の両面で活用している。顧客向けでは、2017年から運用しているAIパーソナライズ推薦を継続的に高度化し、ホーム画面や検索結果に個別最適化した商品推薦を反映している。

AIベースの画像検索サービス「Zigzag Lens」の利用者数は、2025年時点で前年同期比約40%増えた。社内では大規模言語モデル(LLM)を活用したレビュー画像の審査や、生成AIによる企画展の自動作成も拡大している。

企画展全体の70%超をAI自動化方式で運用しており、2026年にはこの比率を90%超に引き上げる計画だ。

Zigzagの関係者は、「AI導入ではこのほか、全社的なAI教育や反復業務の自動化など、AIを活用した業務基盤の高度化を進めており、今後も拡大していく計画だ」と説明した。

W Conceptは、ファッション商品のサイズ推薦やパーソナライズアルゴリズムなどにAIを導入しており、今後も活用範囲を段階的に広げる方針だ。W Conceptの関係者は「2026年は商品とアプリサービス全般の競争力強化に努める」と述べた。

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