Ethereumで、長期上昇トレンドラインでの反発と週足MACDの強気転換が同時に確認され、相場の反転期待が強まっている。2025年に約250%上昇した局面と似たチャート形状だとして、一部では6300ドルを視野に入れる見方も出ている。Cointelegraphが14日に報じた。
報道によると、Ethereumは2022年以降の相場を下支えしてきた長期の上昇トレンドラインを再テストした後、反発に転じた。今回の値動きは、過去の大幅上昇局面の前段階と似通っているとの分析が出ている。
注目点は、長期トレンドラインでの反発とモメンタム指標の改善が同時に表れたことだ。週足では買い支えが改めて確認され、MACDでも強気クロスが示現したことで、相場の底入れ期待が高まった。
アナリストのマックス・クリプトはX(旧Twitter)への投稿で、足元の相場について「構造が似ており、急落も、もみ合いも似ている」と指摘した。そのうえで、2025年の第2四半期から第3四半期にかけての上昇局面を繰り返すなら、Ethereumは6300ドルを試す可能性があるとの見方を示した。
もっとも、本格的なトレンド転換を確認するには、主要な価格帯を明確に上抜ける必要がある。アナリストのクリプトランドは、Ethereumについて「重要な2400ドルを突破しなければならない」と述べ、反発だけでは上昇転換を断定できないと指摘した。
需給面でも改善の兆しが出ている。Capriole Investmentsの「見かけ需要」指標によると、需要は8日以降にプラス圏へ転じ、14日には2万4111ETHまで拡大した。これは2024年12月31日以降で最高水準という。需要回復の背景には、米国とイランを巡る停戦期待が投資家心理を支えた可能性がある。
米国の現物市場でも、需要回復を示すシグナルが出ている。Coinbaseプレミアム指数は、CoinbaseのETH/USDとBinanceのETH/USDの価格差を示す指標で、直近でプラス圏に浮上し、0.055まで上昇した。2025年10月以降で最も高い水準となる。CryptoQuantのオンチェーンアナリストは、この動きについて「機関投資家マネーの大幅な流入を映している」と説明した。
機関資金の流入も続いている。米国のEthereum現物ETFは直近3営業日連続で純流入となり、流入額は合計1億6000万ドル(約240億円)に達した。グローバルのEthereum連動ETPにも、前週に1億9650万ドル(約294億7500万円)が流入した。現物ETFと上場商品の双方で資金流入が確認されたことで、機関投資家需要の拡大を示すシグナルが一段と鮮明になっている。
Ethereum市場では、テクニカル面の反発シグナル、現物需要の改善、機関資金の流入が同時に進んでいる。今後は2400ドルの突破に加え、ETFへの資金流入が続くか、Coinbaseプレミアム指数がプラス圏を維持できるかが、相場の転換を見極める焦点となる。