米ITメディアのTechRadarは現地時間12日、Appleの廉価ノートPC「MacBook Neo」について、追加費用をかけなくても設定や運用を見直すことで体感速度を改善できると報じた。主なポイントとして、ストレージ管理、macOSの更新、バックグラウンドアプリの整理、USB-Cポートの使い分けなどを挙げている。
まず重要なのがストレージの空き容量だ。空きが少なくなると、システムの応答性が低下するおそれがある。システム設定の「一般>ストレージ」で空き容量を確認し、ストレージの最適化、iCloudへのファイル移動、ごみ箱の自動削除といった機能を活用するのが有効だとしている。
基本的な対策として、macOSを最新の状態に保つことも挙げた。アップデートはセキュリティ強化に加え、動作改善につながる場合があるためだ。更新前にはバックアップを取り、「一般>ソフトウェアアップデート」から最新版を適用するよう勧めている。
電源を切らず、ふたを閉じるだけの使い方を続けると、負荷が蓄積しやすい点にも触れた。いったん終了すれば、メモリの解放や一時ファイル、キャッシュの整理が進み、重いプロセスもリセットできる。長期間シャットダウンしていない場合でも、再起動で一定の改善が見込めるという。さらに、バッテリー残量が減るとAppleが自動的に性能を抑えるため、終了や再起動はバッテリー管理の面でも有効だとした。
アプリの整理も欠かせない。macOSでは、ウィンドウを閉じただけではアプリが終了していないことが多く、使っていないアプリは明示的に終了してシステム資源の消費を抑える必要がある。特にGoogle Chromeは、メモリとバッテリーの消費が大きい例として挙げられ、別のブラウザに切り替えることで改善を感じやすくなるとの見方を示した。
USB-Cポートの使い分けも動作に影響する。MacBook Neoでは、トラックパッド寄りのポートがUSB 2ベースで最大480Mbps、ヒンジ寄りのポートがUSB 3.0ベースで最大5Gbpsに対応するという。外付けSSDのように転送速度が重要な機器を低速側のポートに接続すると、性能差が目立つ可能性があるため、高速側のポートを使うのが望ましいとしている。
自動起動項目の見直しも有効だ。システム設定の「一般>ログイン項目と機能拡張」では、不要な自動起動アプリやバックグラウンド動作を無効化できる。機能拡張の影響は限定的な場合もあるが、常時動作する項目が増えるほど端末への負荷は大きくなると説明した。
原因不明の速度低下が続く場合は、アクティビティモニタの活用も勧めている。CPU、メモリ、ストレージの使用状況を確認し、過剰に資源を消費しているプロセスを特定できるためだ。ただし、プロセスの内容を明確に把握している場合に限って終了すべきで、安易な強制終了はmacOSの不具合につながるおそれがあるとして注意を促した。
視覚効果を減らして負荷を下げる方法にも言及した。macOS 26では「Liquid Glass」の再設計により透明度やアニメーション効果が増えたが、「アクセシビリティ」で「透明度を下げる」「視差効果を減らす」を有効にすれば、グラフィックス処理の負担を軽減できる。メニューやDockの透明表示を抑え、一部アニメーションを簡素化することで、システム資源を確保しやすくなるという。
発熱対策も無視できない要素だ。MacBook Neoはファンレス構造のため、高負荷の作業が続くと発熱によって性能制限がかかる可能性がある。TechRadarは、外付けSSDをストレージ不足の補完策として挙げたほか、冷却パッドや外部冷却機器も熱対策の手段として紹介している。
TechRadarは、MacBook Neoはハードウェアを追加しなくても、設定の最適化や日常的な管理によって使い勝手を改善できる余地が大きいとみている。ストレージ、ソフトウェア、発熱、周辺機器の接続方法といった細かな要素が、体感速度に直結するためだ。
特に廉価帯の製品では、追加支出なしで動作改善が見込める意義は大きい。アップグレードを検討する前に、基本設定と利用環境を見直すだけでも、MacBook Neoの性能をより引き出せる可能性がある。