写真=Skoda

Skodaは9日(現地時間)、ノイズキャンセリングイヤホンを装着した歩行者にも自転車の接近を伝えやすい自転車ベル「DuoBell」を発表した。

Gigazineによると、歩行者と自転車の接触事故の増加を背景に開発した。Skodaは、世界的な自転車利用の拡大に伴って歩行者との衝突リスクも高まっているとみており、その一因としてノイズキャンセリングイヤホンの普及を挙げている。

これを受けて同社は、ノイズキャンセリング機能によっても打ち消されにくい音を出すベルの開発に着手した。DuoBellは一般的な自転車ベルと異なり、2種類の音を組み合わせているのが特徴だ。

1つ目は、ノイズキャンセリングで抑え込まれにくい周波数帯の音だ。Skodaは英サルフォード大学との共同研究を通じ、750〜780Hz帯の音が打ち消されにくいことを確認し、DuoBellは780Hz帯に合わせて調整したとしている。

もう1つは、高速かつ不規則な音だ。ノイズキャンセリングイヤホンは、周囲の音と逆位相の音を生成して騒音を打ち消す仕組みを採る。DuoBellは、イヤホン側がリアルタイムで処理しにくいほど速く不規則な音を出す設計とし、ノイズキャンセリングをかいくぐりやすくしたという。

製品デザインには、Skodaの自動車ブランドとしてのデザイン言語も反映した。色や表面仕上げには同社の車両で用いるデザインシステムを取り入れたが、今回の試みで重視したのは外観よりも機能検証だとしている。

Skodaは2026年2月、ロンドンでフードデリバリーサービスDeliverooの配達員を対象にDuoBellを試験配布した。その結果、ノイズキャンセリングイヤホンを着用した歩行者に対しても、22m離れた位置から自転車の存在を効果的に認識させられたとしている。

DuoBellは単なるアクセサリー提案にとどまらず、移動環境の変化に応じて警告手段も見直しが必要になっていることを示す製品といえる。歩行者がイヤホンで外部の音を積極的に遮断する場面が増える中、従来のベル音だけでは接近を十分に伝えにくくなる可能性があるためだ。SkodaはDuoBellを通じ、自転車と歩行者が道路を共有する環境で、実際に届く警告音のあり方を探っている。

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