画像=Character AI

生成AIアプリ市場で、特定のキャラクターと感情的なやり取りを楽しむ「AIコンパニオン」分野の拡大が目立っている。Sensor Towerによると、2026年1〜3月期の世界のアプリ内課金(IAP)売上は前期比で約30%増加し、主要カテゴリの中で最も高い伸びを記録した。

モバイルデータ分析を手掛けるSensor Towerが8日に公表したレポートで明らかになった。AIコンパニオンアプリは、AIアシスタントやAIコンテンツ生成を上回る成長率を示したという。

売上の前期比成長率で首位となったのは、Scatter LabのAIキャラクターチャットアプリ「Zeta」だった。Zetaは2024年4月に投入されたアプリで、ユーザーが自らキャラクターを作成し、ストーリーを継続できる点を特徴とする。前年同期比の成長率でも首位となり、トップ10内で唯一の韓国発アプリとして入った。

このほか、Wefが6位、Meltingが8位に入り、売上成長率の上位10アプリのうち3本を韓国発アプリが占めた。

一方、売上額ベースでは米国のPolyBuzzやChaiが上位を維持したが、Zetaも世界3位に入り、LoveyDoveyは7位だった。

Zetaの成長を支えた要因の1つが日本市場での拡大だ。2026年3月時点の月間ダウンロード数は約40万件となり、サービス開始以来およそ23カ月で最高水準を更新した。

2026年に入ってからは、日本が韓国を上回り、Zetaにとって最大のダウンロード市場に浮上した。3月の国別順位は日本、米国、韓国の順だった。

マーケティング面では、市場ごとに最適化した施策も奏功した。Zetaは1〜3月期、生成AIアプリの中でTikTok広告の出稿比率が最も高かった。米国ではモバイルアプリ向けチャネルを中心に広告を拡大した後、自然流入の増加も確認された。

マルチプラットフォーム戦略も成長を後押しした。ZetaのWebトラフィックは、2025年末に月間訪問者数100万人を突破した後も増加基調が続いている。

1〜3月期の利用動向をみると、アプリのみの利用者は前年比81%増、Webのみは87%増、アプリとWebの併用は157%増と、併用ユーザーの伸びが最も大きかった。

Sensor Towerは「米国中心の収益構造が続くなかでも、韓国発アプリの成長は目立つ。今後のグローバル展開の成否が、市場の勢力図を左右する要因になりそうだ」と分析している。

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