Shinsegaeグループは4月6日、OpenAIとAIコマース分野で事業協力に関する覚書を締結したと発表した。年内にイーマートアプリへ「AIショッピングエージェント」を導入し、2027年にはChatGPTを活用した対話完結型AIコマースモデルの商用化を目指す。
同グループによると、韓国の流通企業がOpenAIとAIコマース分野で戦略提携を結ぶのは初めて。締結式はウェスティン朝鮮ソウルで行われ、イム・ヨンロクShinsegaeグループ経営戦略室長(社長)とキム・ギョンフンOpenAI Korea総括代表らが出席した。
両社はまずイーマートで取り組みを始め、その後グループ全体へ段階的に広げる方針だ。中核となるのは、商品検索から決済、配送手配までをChatGPT上の対話で完結できるAIコマースモデルで、2027年の商用化を目標に据える。
利用イメージとしては、ユーザーが「明日の夕食の家族向けメニューを用意して」と入力すると、買い物リストの作成からカートへの投入、決済、配送予約までを一連の流れで処理する。
年内に導入するAIショッピングエージェントは、顧客の購買パターンや嗜好を学習し、最適な買い物リストの提案や購入を支援する機能を備える。来店時の駐車登録の自動化など、利便性を高める機能も提供する計画だ。
このほか両社は、AX(AI Transformation)でも協力体制を構築する。業務生産性の向上に加え、AI基盤の新規事業開拓や従業員向けAI教育も進める。
イム・ヨンロク経営戦略室長は「AIコマースは、オンラインとオフラインを分ける従来の発想を超え、今後の流通市場における新たな標準を定義するものだ」とコメント。「グループの体質そのものに『AIファースト』を根付かせ、顧客中心の革新を続けていく」と述べた。
キム・ギョンフン総括代表は「ShinsegaeグループがAIを基盤とした新たな顧客体験を実験し、具体化できるよう、技術支援と協力を継続していく」と語った。