写真=Franklin Templeton公式サイトより

Franklin Templetonのジェニー・ジョンソンCEOは24日、人工知能(AI)の進化によって、エンタープライズソフト企業の長期的な事業モデルが揺らぐ可能性があるとの見方を示した。Anthropicの生成AI「Claude」のコーディング能力を引き合いに、業界の将来に懸念を示した。

ジョンソンCEOはFinancial Times(FT)のインタビューで、「ClaudeのようなAIのコーディング能力を見ていると、エンタープライズソフト企業が今後も存続できるのか疑問だ」と述べた。

ジョンソンCEOは今年2月、Anthropicの最新モデル「Claude Opus 4.6」を使ってコーディングを試したという。その上で、「エンタープライズソフト企業は依然として巨額の収益を上げており、関連銘柄は短期的に売られ過ぎだった可能性もある」としつつ、「長期的な事業モデルに対する脅威は現実だ」と強調した。

こうした発言の背景には、プライベートエクイティ(PE)業界でソフトウェア投資の損失拡大が意識されていることがある。

FTによると、ソフトウェア企業に大型投資してきたバイアウトファンドやプライベートデット事業者の株価は不安定な動きとなっている。今年に入って企業売却による収益計上を見込んでいたバイアウト各社は、売却時期の先送りを検討しているという。

ジョンソンCEOは、PE業界でコンティニュエーション・ビークルの活用が広がっている点にも言及した。これは、運用会社が保有企業を自ら管理する別ファンドに売却する手法で、オルタナティブ資産運用会社が投資家への資金返還に苦慮している兆候だとの見方を示した。

その上で、「政府系ファンドや年金基金といった大手機関投資家が、プライベート市場への配分を大幅に引き上げる局面にはない」と語った。

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