Salesforceは1月29日、企業内に分散するAIエージェントやツールを一元管理する次世代基盤「MuleSoft Agent Fabric」を発表した。マルチクラウド環境にわたるAIエージェントを自動的に検出し、可視化できる機能を備え、複雑化する企業のAI運用を支援する。
今回のアップデートでは、マルチクラウド環境に分散したAIエージェントを自動的に検出し、統合的に把握できるようにした。企業がAI活用を拡大する中で、運用基盤の複雑化に対応する狙いがある。
市場調査会社IDCによると、実運用されるAIエージェントの数は世界で2025年から40倍に増え、2029年までに10億を超える見通しだ。これに伴い、分散したAIエージェントを統合的に管理する重要性が高まっている。
Salesforceはこうした動きを踏まえ、「MuleSoft Agent Fabric」の管理対象を広げ、マルチクラウド環境全体に分散したAIエージェントの管理機能を強化したとしている。
MuleSoft Agent Fabricは、クラウドと社内システム全体に分散するAIエージェントやツールを接続し、一元的に管理できるようにする基盤だ。Salesforceによると、これにより企業は複数環境で稼働するAIエージェントを単一の管理基盤で運用しながら、セキュリティとガバナンスを確保した形でAI活用を広げられるという。
Salesforce Koreaのパク・セジン代表は、「成功するAXには、高性能なAIモデルの導入だけでなく、分断されたAI資産をいかに有機的につなぎ、制御できるかが重要だ」と述べた。
その上で、「MuleSoft Agent Fabricは、マルチクラウド環境に散在するエージェントを1つのエコシステムに統合する“AIの管制塔”として機能する。企業が技術的な複雑さに縛られず、ビジネス変革そのものに集中できるよう支援する中核基盤になる」と語った。