写真=TechCrunch

Xの投稿作成画面で、有料の投稿プロモーション機能「Promote」を手のアニメーションで示す表示が現れ、ユーザーの反発を招いている。UI変更の一環なのか、広告収益の拡大を狙ったテストなのかは不明で、投稿作成の過程で有料機能へ過度に誘導しているとの指摘も出ている。

TechCrunchやEngadgetによると、27日、Xアプリの投稿作成画面で、短時間表示される手のアニメーションが「Promote」ボタンを指し示したとの報告が相次いだ。突然アニメーションが現れたことに驚いたという声もあり、投稿のプロモーション利用を促す狙いではないかとの見方が広がっている。

Promoteは、投稿を有料で宣伝できる機能。ユーザーが共有した画面キャプチャでは、投稿作成画面のPromoteボタン付近に当該アニメーションが表示されていた。ただ、すべてのアカウントで確認されたわけではないとみられ、表示対象や適用範囲は明らかになっていない。

一部ユーザーの間では、ハロウィーンを前にした一時的な演出ではないかとの見方も出ている。一方で、Xはこのアニメーションの目的や、正式に導入するかどうかについて公式な説明をしていない。XのAIチャットボット「Grok」は関連する質問に対し、手の表示は不具合や単なるイースターエッグではないと回答したが、意図したデザインなのか、ハロウィーン向けの演出なのかは公式に確認されていないとも述べた。もっとも、Grokの回答はXの正式見解を示すものではない。

今回の動きは、Xのプロダクト組織の再編時期とも重なる。約1年にわたりプロダクト組織を率いたニキタ・ビア氏は8月に退社。27日には、後任としてピーター・セルリス氏がプロダクト責任者に就くことが明らかになった。セルリス氏はこれまでSnapやDiscordでプロダクト関連業務を担ってきた。

ポッドキャスト「TBPN」の社長、ディラン・アブロスカト氏は、今回のPromote誘導について、自身が見た中で「最もニキタらしい」と評した。ビア氏に結び付けられる攻撃的な成長戦略を想起させる、という趣旨だ。ただ、このアニメーションがセルリス氏主導で導入されたのか、あるいは前体制のプロダクト戦略に沿ったものなのかを示す根拠は確認されていない。

今回の事例は、ユーザー体験よりも収益化を前面に押し出す手法がどこまで受け入れられるのかを改めて浮き彫りにした。Xが今後もこの表示を継続するのか、それとも説明を伴って見直すのかが焦点となりそうだ。

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