XRPの長期保有者による蓄積が強まっている。Glassnodeの指標によると、長期保有者の純蓄積は26日に1億8990万3498XRPまで拡大し、約1カ月ぶりの高水準となった。価格が1.30ドル台に定着できない中でも、持ち高を積み増す動きが続いている。
ブロックチェーンメディアのDecryptが27日、報じた。Glassnodeの「XRPホルダー純ポジション変化」は、長期保有ウォレットが過去30日間に保有量をどの程度増減させたかを示す指標だ。数値の上昇は、売却や外部移転を上回る買い増しが進んだことを意味し、低下は保有量の圧縮が進んだことを示す。
今回の動きが注目されるのは、XRP価格がなお1.30ドル台を明確に回復できていないためだ。XRPは足元で1.28~1.30ドルのレンジで推移し、25日と26日にはこの水準を下回る場面もあった。執筆時点の価格は1.2921ドル(約194円)。
長期保有者の動きは10月中旬以降、再び変化し始めた。指標は13日に105万2427XRPまで低下した。当時のXRP価格は1.37ドル(約206円)で、長期保有者の売買は方向感を欠いていた。その後、指標は持ち直し、17日には9600万XRPまで回復した。
その後、増加ペースは一時鈍ったものの、純蓄積は24日まで9000万XRP前後で推移した。さらに24日には再び1億1300万XRPを上回り、25日に1億8800万XRP、26日には1億8990万XRPまで拡大した。価格の上値が重い中でも、長期保有者が保有量を増やしている構図が鮮明になっている。
同様の動きは、8月中旬の上昇局面後にも見られた。長期保有者の純蓄積は8月8日に2億7600万XRPまで急拡大した後、8月27日には2億2000万XRPに低下。その後は9月13日に2億3200万XRPまで持ち直したが、同日中に1億9000万XRP水準まで急低下し、9月末から10月にかけて弱含みが続いた。
市場では、こうした蓄積の動きが需給面に与える影響に注目が集まっている。長期保有者の買い増しが進めば、短期的に市場へ出回る供給が減る可能性がある。需要が戻れば、供給圧力の緩和を通じて価格反発を後押しする余地があるとの見方だ。
もっとも、蓄積の拡大が直ちに価格回復につながるとは言い切れない。XRPが1.30ドル台に定着できていないことは、短期的にはなお売り圧力が残っていることを示しているためだ。現局面では、価格が軟調な中でも長期保有者が買い越しに転じている点が焦点で、今後は需要の戻りが伴うかが注目される。