米国で再生可能エネルギーの設備容量が拡大し、1年以内に総設備容量が約55万MWに達する見通しとなった。設備構成比は2027年夏に40.4%へ上昇する見込みで、天然ガス設備を上回る可能性もある。太陽光と風力の導入拡大が、電源構成の変化を後押ししている。
Electrekが27日(現地時間)に報じた。エネルギー分野の非営利団体SUN DAY Campaignが、米エネルギー情報局(EIA)のデータを分析した結果として明らかにした。
それによると、再生可能エネルギーの設備容量構成比は足元の37.7%から、2027年夏には40.4%へ上昇する見通しだ。
発電量も伸びている。2026年1〜8月の米国の再生可能エネルギー発電量は前年同期比10.2%増加した。内訳は、大規模太陽光が20.0%増、小規模太陽光が12.0%増、風力が7.8%増だった。
同期間の総発電量に占める比率は、風力が10.6%、太陽光が10.5%。合計では21.1%となり、石炭(44.4%)と原子力(24.8%)を合わせた水準を上回った。再生可能エネルギー全体の発電比率も、前年の26.2%から今年は28.1%に上昇した。
設備容量の増加ペースはさらに速い。2025年9月から2026年8月までの1年間で、太陽光や風力を中心とする再生可能エネルギー設備は約4万3500MW増加した。一方、化石燃料と原子力を合わせた設備容量の純増は約2600MWにとどまった。
EIAは今後1年間で、大規模太陽光が約4万4600MW、風力が約8300MWそれぞれ増えると見込む。小規模太陽光を含まないベースでも、再生可能エネルギーの設備容量構成比は34.5%から37.3%へ上昇する見通しだ。
これにSUN DAY Campaignが試算した小規模太陽光の増加分約6000MWを加えると、再生可能エネルギーの設備容量は約55万MWに達する。同時点で見込まれる天然ガス設備の約51万8300MWを上回る水準だ。
バッテリーエネルギー貯蔵システムの設備容量も、来年9月までに43.7%増えると予測された。ただし、40.4%という数値は小規模太陽光の増設を前提にした試算であり、設備容量と実際の発電量は一致しない。