画像=CircleのUSDC

Circleのレイヤー1ブロックチェーン「Arc」で、USDC残高が10億ドル(約1500億円)を突破した。足元では1週間で32%増と急拡大している一方、残高の約73%が上位4アドレスに集中しており、資金流入の中身と持続性が焦点となっている。

ブロックチェーンメディアのThe Defiantは27日(現地時間)、Arc上のUSDC残高が急増し、ネットワーク内の主要な流動性の受け皿として存在感を高めていると報じた。

Arcは、Circleが9月にパブリックメインネットを公開したレイヤー1ブロックチェーンだ。決済や送金などの金融取引を支える設計とされる。

USDCは、ネットワーク上で保有や送金に使う資産であると同時に、取引手数料の支払いにも利用される。手数料支払い専用の別トークンを必要とせず、USDCだけで取引を完結できる点が特徴だ。

増加ペースも速い。DefiLlamaの日次データによると、Arc上のステーブルコイン残高はこの1週間で32%増加した。預け入れ規模の拡大に加え、USDC資金が特定のインフラに短期間で集積している状況がうかがえる。

もっとも、上位4アドレスへの資金集中を、直ちに少数投資家の寡占と断定するのは難しい。各アドレスの運営主体や用途は確認されておらず、複数利用者の資産をまとめて管理するアドレスなのか、特定保有者のウォレットなのかを見極める必要があるためだ。

集中度の影響を判断するうえでは、保有比率だけでなく、各アドレスがネットワーク内で担う役割も確認する必要がある。

また、Arc上のUSDC残高の増加が、実際の利用拡大につながっているかどうかも別途検証が必要だ。残高が増えていても、決済や送金の件数・金額が同じペースで伸びているとは限らない。

このため、アクティブアドレス数に加え、送金件数や送金額もあわせて確認し、資金流入が継続的なネットワーク利用に結び付いているかを見定める必要がある。

焦点は、10億ドル突破という数字そのものよりも、流入資金の性格とその持続性にある。USDCがArcに大きく積み上がったことは、ネットワーク活用度の高まりを示すシグナルになり得る。

一方で、上位4アドレスが全体の約73%を占める構図は、特定参加者の動きがネットワーク全体の流動性に与える影響が大きくなり得ることも示している。

今後は、ArcがUSDC流入を継続できるかに加え、足元で高い資金集中が緩和に向かうかが注目点となる。1週間で32%という急速な残高拡大は、Arcへの資金流入の勢いを映し出している。

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